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手土産にカタログギフトを持参するのはあり?マナー講師目線の見解

樋口智香子マナー・コミュニケーション講師

会社訪問やお家訪問など、手土産を持参する機会は、多いものです。

手土産といえば、お菓子などの食品が定番。

しかし「何を選ぶか迷う」「買い物に時間がかかる」「意外とかさばる」など、手間もありますね。

私は日頃、マナー講師として、企業研修などを承っています。

ある企業の方から「手土産に、カタログギフトはありでしょうか」というご相談を承ったことがありました。

そこでこの記事では、カタログギフトを手土産にする是非や、お勧めの渡し方など、手土産のマナーについてお伝えします。

結論:大いにあり!ただし、避けたほうがいいケースも

結論から言えば、大いにありです。

まずは、カタログギフトを手土産にするメリットからお伝えします。

余裕をもって準備ができる

カタログギフトは、事前に準備しておくことができます。

例えば会社なら、訪問用のカタログギフトをオフィスにストックしておけばよいですね。価格やジャンルなど、数種類を用意しておけば、さらに万全です。

当日、手土産を購入するとなれば、買い物の時間が必要です。
しかも、相手先の近所で購入するのはNG。近場で間に合わせた雰囲気が出てしまうことや、場合によってはお値段がわかってしまうことからです。

相手の好みや購入場所の配慮もしつつ買い物をする、となれば、時間はかかりますよね。

その点、オフィスにストックされたカタログなら、さっと持っていくことができます。

かさばらない

かさばらないのも、カタログギフトの魅力です。

ラウンジなど、外で会う場合なら尚のこと、お互いに、持ち運びの負担になりせんね。

昨今では、カード型のカタログギフトもあります。専用サイトにログインして選ぶもので、利便性が高いです。

スマートに渡せる

菓子折りなど大きな紙袋を持っていると、手土産を持参したことが、あからさまにわかってしまいます。相手も、事前に察してしまいますね。

その点、カード型のギフトなら、かばんからさっと出して、スマートに渡すことができます。

「お好きな品を選べるギフトです。お好みのものがあればよいのですが」など、ひとこと添えて渡すといいでしょう。

おしゃれなものが多く、斬新

昨今のカタログギフトは、ブランドコラボ・雑誌とコラボ・日本銘品グルメなど、おしゃれなものも、多数出ています。

目新しく、おしゃれなカタログギフトをもらえたら、きっとワクワクすることでしょう。

「〇〇がお好きと伺ったので」など、相手に合わせて、選んだ理由をひとこと添えるといいですね。

避けたほうがいいケースとは

選ぶ手間をかけさせたくない相手

カタログギフトのデメリットは、選ぶ手間がかかることと、品物を受けとるまでにタイムラグがあることです。

ですので、忙しい人やWEB操作に不慣れな人など、手間をかけさせたくない相手には、不向きです。

複数の人でシェアしてほしい場合

「皆さまでどうぞ」というように、複数でシェアしてほしい場合にも、カタログギフトは不向きです。

何を選ぶか、どのように分けるかなど、考えさせてしまうからです。

フォーマルな形式を好む相手

カタログギフトを手土産にする、というのは、まだまだ一般的ではありません。

ですので、従来どおりのフォーマルな形式を好む相手には、不向きです。

「手土産にカタログ?」と違和感を抱かれてしまうかもしれません。

あくまで、相手をみて、選ぶことをお勧めします。

まとめ

昨今のカタログギフトは、利便性が高く、おしゃれなものがたくさんあります。

新しい手土産のスタイルとして、取り入れていくのは大いにありです。

ただし、手間と感じる人や、違和感を覚える人もいますので、相手の状況を考慮してから選ぶことをお勧めします。

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お読みいただき、ありがとうございました。

マナー・コミュニケーション講師

マナー・コミュニケーション研修講師。千葉県出身、元資生堂ビューティコンサルタント。NLP心理学とマナーをかけ合わせたプログラムにより、ビジネスマナー研修・接遇マナー研修・コミュニケーション研修棟を実施。全国250か所から招致され、指導人数は延べ20000人以上。セミナー・研修の他、書籍の出版、コラム執筆、雑誌記事や教材監修など幅広く活動中。

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