スマホと手帳の違いを理解しよう その2 入力編 手帳は記入が手軽、スマホは入力手段が多彩
今回も、手帳とスマホの違いについて考えていきます。
この記事のテーマは「入力」です。
手帳はペンでの記入が基本
手帳に予定を入れるときの手段は、ペンが基本です。ぱっと開いてすぐに記入できるのがメリットです。ただし視認性となると、書く人がどれだけ達筆かどうかに依存します。 悪筆に代わる手段は、せいぜいスタンプぐらいでしょう。ただしいろいろな文字のスタンプをすべて揃えておくのは非現実的です。また、スタンプは積層タイプのような少しの例外をのぞいて、持ち運ぶのには、不向きです。
ペンはまた、複数の色を内蔵するマルチペンを利用することで情報の書き分けが可能です。かんたんでもあります。同様のことはスマホだとちょっと手間と技術・知識が必要です。GoogleカレンダーやiPhone標準のカレンダーでも予定の色分けは不可能ではありません。ですが、ペンの手軽さにはおよばないのも事実です。
スマホは入力手段が多彩
予定記入欄に予定を入れることだけに限って考えてみると、スマートフォンには多彩な入力手段が用意されています。ざっと考えても以下の手段があります。つまり、ソフトウェアキーボード、音声入力、外付けキーボード、クラウド連携でパソコンからなどです。 しかも、手帳とは異なり、物理的な面積の制約もありません。極端に言えば、アプリのメモ部分にはいくらでも文字を入力可能なのです。
また、ほかから入力できると言うことはほかから確認できることでもあります。
iPhoneにせよAndroidにせよ、Googleカレンダーに入力したものは他の端末でも確認できます。 パソコンから入力したものはiPhoneで見られるし、iPhoneから入力した物もパソコンで見られます。入力先はクラウド上なので、これが可能になるわけです。
手帳の場合は、それがある場所でなければ、予定などの中に書かれた情報を確認できません。
一方で、上で少し触れたように予定の色分けなどはスマホ単体の場合はちょっとやりにくいです。操作を知っている必要があります。また、Googleカレンダー上の設定も必要になります。つまり、リテラシーが前提となってはじめて使える機能なのです。
トータルで見るとスマホがラクかも
このように、予定の入力だけなら、スマートフォンの方が何かと便利です。また繰り返しの予定設定などもスマホ単体で比較的簡単にできます。
あるいは、移動の予定設定なども予定本体の前後に設定できます。
予定の共有も簡単です。これは、紙の手帳にはほぼ不可能なことです。
入力が楽なしくみは以下の2つもあります。
まずスマートフォンの日本語入力プログラムの学習機能です。1度入力した文言は、もう一度入力しようとすると、学習の結果として候補にでてきます。
次に、カレンダーアプリに過去に入力した予定を再度入力するときもかんたんです。
過去に入力したメモも含めてもう一度同じ内容が入力することが手軽にできます。iPhoneのカレンダーの場合、過去の予定として使った文言を入力するとメモ欄にもそのときと同じ情報が入力されます。もちろん編集も可能です。
このように、ほんのちょっと入力するだけで、以前と同じ内容がかんたんに入力できます。
こと、予定を入力する作業だけにフォーカスすれば、スマホの方が圧倒的に便利でラクです。今回は触れませんでしたが、リマインドの機能も手帳がそのままではできないことでしょう。
アプリ起動なしの入力も
スマートフォンのアプリへの情報入力のデメリットして、アプリを起動して入力モードを選択する手間というものがあります。ですが、これとて絶対的なことではありません。iPhoneなら、「ヘイSiri、予定を入れて」と言えば、アプリの起動は不要です。Siriが反応して予定の文言を言うことを促してきます。これに続いて予定を言えば、カレンダーアプリに予定が入力されるのです。
スマートフォンにおける予定の入力は、上記のようにたくさんのメリットがあるのです。
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