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30本塁打の二塁手が離脱のDバックスはエンジェルスにいた内野手と契約。三塁手が離脱のブレーブスは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ケビン・ニューマン(左)とケテル・マーテイ Apr 23, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月19日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、二塁手のケテル・マーテイを故障者リストに入れた。

 マーテイは、10日に左足首を痛めた。レフトからの送球を受けた際、二塁にヘッド・スライディングをした走者の身体が、マーテイの左足に乗っかるような格好となった。

 その後、3試合に出場したが、左足首の状態はよくないようだ。二塁手として出場した12日は、1イニングで退き、守備機会はなく、打席には1度立っただけ。17日はDHとして出場し、代打出場の18日は打席途中に交代した。

 今シーズン、マーテイは、打率.298と出塁率.370、30本塁打、OPS.930を記録している。

 マーテイの離脱を受け、ダイヤモンドバックスは、20日に内野手のルイス・ギヨーメイと契約を交わした。エル・エクストラベースのダニエル・アルバレス-モンテスによると、すでに、試合が行われるローンデポ・パークに来ているという。ギヨーメイは、16日にロサンゼルス・エンジェルスからDFAとされ、翌々日に退団(解雇)となった。

 ただ、二塁を守るのは、ケビン・ニューマンだ。ギヨーメイは、バックアップの内野手となる。ギヨーメイの入団と同時に、ルーキーの内野手、ブレイズ・アレクザンダーは、AAAへ送られた。

 ニューマンは、打率.278と出塁率.311、2本塁打、OPS.688。アレクザンダーは、打率.247と出塁率.321、3本塁打、OPS.664。ギヨーメイは、アトランタ・ブレーブスとエンジェルスでプレーし、打率.218と出塁率.285、0本塁打、OPS.575を記録している。

 いずれにせよ、マーテイ不在の穴を埋めることはできそうにないが、ダイヤモンドバックスは、マーテイの離脱が長引くことはないと想定している――あるいは願っている――のだと思われる。最短であれば、10日間で済む。

 一方、ブレーブスは、20日に内野手のジオ・アーシェラと契約を交わした。デトロイト・タイガースでプレーしていたアーシェラは、16日にDFA、18日に退団(解雇)となった。

 こちらは、三塁手としてプレーする。ブレーブスでは、18日に三塁手のオースティン・ライリーが死球を受け、右手を骨折した。ブレーブスは、6週間から8週間の離脱となる見込み、と発表している。

 サンディエゴ・パドレスでは、18日に遊撃手のハソン・キムが右肩を痛めた。故障者リスト入りはしておらず、今のところは、タイラー・ウェイドが遊撃を守っている。また、ニューヨーク・ヤンキースの三塁には、早ければ、今週末にも、ジャズ・チザムJr.が戻ってくるようだ。チザムJr.は、12日に左肘を痛め、故障者リストに入った。

【追記:8/21】

 8月20日、パドレスは、前日まで遡り、キムを故障者リストに入れた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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