龍巻地獄の温泉に入れるのはここだけ!そして湯上りに飲みたい今の時期限定の自家製ジュース
旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。別府観光の王道ともいえる「地獄めぐり」。7つの地獄(自然湧出源泉)をめぐる定番のコースです。その中のひとつ「龍巻地獄」に入れる共同温泉があるのをご存知ですか?しかも、お寺の中。今の時期は冷たくておいしい自家製ジュースも飲めますよ。
長泉寺境内にある「薬師湯」
べっぷ地獄めぐりの中の龍巻地獄。別府市の天然記念物にも指定されている貴重な間欠泉です。30分~40分の感覚で温泉が地中から噴き出してきます。その高さは30メートルに達するとか。そんな貴重な温泉に入ることができるんですよ。
龍巻地獄から道路を挟んで反対側にある長泉寺。距離にして100メートルほどでしょうか。その境内にある薬師湯は、龍巻地獄からお湯を引いています。
長泉寺の歴史は古く、建立は1044年。後冷泉天皇が病に臥せったとき、夢枕にたった高僧のお告げにしたがって、こちらの温泉で湯治したところ病気が治ったそうです。そのため本尊は薬師如来、温泉は薬師湯となっています。
ただし、後冷泉天皇が湯治したころの長泉寺は柴石温泉の近くにあったのだそうです。応仁の乱で長泉寺は焼失しましたが、薬師如来像だけは戦火を免れ、今も長泉寺に祀られています。
薬師湯の利用法
浴室は前住職の手作り。利用するときは、お寺の奥にある自宅に行き、記帳とお布施をします。応対してくださったのは、こちらに長年勤めているというお手伝いさん。とても話好きで、親戚のおばさんのような親しみやすさ。
入浴料のお布施は特に金額が決まっていませんが、いくら入れていいかわからないという時は、別府市の共同温泉の入湯料が100円~300円ほどなので、そちらを参考にしてください。それ以上でも全然かまいませんよ。
浴槽はひとつだけなので、貸し切りで使用します。扉が閉まっているときは、他の人が使用中なので、出てくるまで外で待っていましょう。
自分の番になったら、中から鍵をかけて利用。出たら、誰も使用していないのがわかるよう、ドアは開けっぱなしにします。
源泉100%かけ流し
温泉は源泉100%!地中で150度の温泉が地上に出ると105度になります。お湯は100メートル引いてきたとしても、まだまだ熱い!
そのため、源泉をバケツや桶に汲んで冷ましておき、それを湯船にいれて温度を下げます。温泉をいれて温度を下げるので源泉100%!
バケツや桶のお湯を使ったら、また汲んで、次の人のために冷ましておいてくださいね。
逆に冬など温度がぬるいと感じたときは、パイプから温泉がジャンジャン出ているので、角度を変えて湯船に直接お湯を入れます。
ダバダバ入れたときは、パイプの先を湯船の上に持ってきちゃいましょう。
とってもアナログな方法ですが、お湯の質は最高です。
泉質は酸性泉。褐色に濁っているように見えましたが、入るとお湯はそこまで濁っていません。キシキシ感もなく、傷口に沁みることもなかったです。熱いけれどいいお湯。
コップがあったので飲泉も。口に含むとレモンのような酸味が!でも、レモンのような爽やかさはなく(笑)、ほんのわずかに苦味が残ります。レモンというよりクエン酸?でも、これなら飲める。
温泉の後は冷たい紫蘇ジュース
熱い温泉で喉が渇いたら、またご自宅の玄関に行って自家製紫蘇ジュースをいただきます。1杯100円。
今の時期、住職の奥様が大量の紫蘇と砂糖で作るのだそうです。クエン酸も入ってますね。おいしいクエン酸。夏バテにもききそう。
温泉の前に座って、ゆっくり味わいました。甘くて、ほどよい酸味があって、汗をかいた体に浸透していきます。今の時期だけのお楽しみです。
長泉寺 薬師湯
住所 大分県別府市亀川野田800-6
電話番号 0977-66-4013
営業時間 10:00〜16:00
利用料金 お布施
定休日 不定休
公式ホームページ 長泉寺(外部リンク)
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