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千葉県在住。太陽光発電と取付金具販売で所得は1600万円に達しそうです~おみおじリポート(112)~

大宮冬洋フリーライター
人工の光よりも自然光(太陽光)が似合う男性。再婚を希望しています。撮影:馬場敬子

陸上自衛隊、ホテル、住宅リフォーム、産廃、そして太陽光発電。働くことが好きな男性

※2022年4月4日追記。春山さんはご本人の都合によりオネット活動を休止してしています。お見合い申し込みも受け付けていません。ご了承ください。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と参加方法についてはこちらをご覧ください。

 さて、婚活という場における「掘り出しもの」な男性とは、働き者で心優しいけれど見た目や雰囲気は無骨な人だと僕は思っています。はっきり言ってとっつきにくいし自己表現も下手なので、婚活パーティーやマッチングアプリでは女性から敬遠されがちです。でも、恐れずにちゃんと向き合って話を聞けば、「なぜこんな好物件が売れ残っていたのか」と不思議に思ったりします。人は見かけだけでは判断できないのですね。

 千葉県で自営業を営んでいる春山謙介さん(仮名、55歳)も初対面では「怒っているの?」と怖くなってしまうほどの不愛想ぶり。聞けば、高校卒業後は陸上自衛隊で勤務していたそうです。迷彩服での戦闘訓練が似合いそうだな……。

 その後のキャリアであるホテルマンは春山さんに向いているとはまったく思えませんが、本人によれば「働くことが好きなので自衛隊もホテルマンも楽しい記憶しかない」とのこと。26歳で独立開業し、住宅リフォームから産業廃棄物処理まで、幅広い分野を手がけてきました。

「産廃では焼いて埋める広大な場所が必要です。20年ほど前に現在の土地を購入し、自宅も建てました。一応は千葉市内ですが、かなりの田舎で『ポツンと一軒家』みたいです」

 東日本大震災後は広い土地を生かして太陽光発電所を建設。現在は5カ所で稼働していて、新たに1カ所で建設中です。太陽光電池の取付金具の製造販売事業もしており、今年の個人所得は1600万円に達する見込み。春山さんは職人としてだけでなく商売人としても成功者なのです。

春山さんが自分の土地で運営する太陽光発電所のごく一部。「日々の仕事は発電所ではなく取付金具の製造販売です。ヒットの種まき中の新商品もあります」(本人提供)
春山さんが自分の土地で運営する太陽光発電所のごく一部。「日々の仕事は発電所ではなく取付金具の製造販売です。ヒットの種まき中の新商品もあります」(本人提供)

息子は生まれた直後から私と2人きり。「お母さんに会いたい」と言われたことはありません

「できることは自分でやりたいほうなので、太陽光発電所の管理やパネルの組み立てなどは自分たちでやっています。と言っても、社員は私だけです。他に、アルバイトの事務員と作業員を3人ほど雇用しています」

 仕事にますます精を出す春山さんはバツイチのシングルファーザー。子どもができたと同時に離婚を切り出されたとのこと。太陽光発電事業に乗り出した矢先の出来事でした。春山さん、仕事に夢中になり過ぎたのでしょうか。

「『子どもはいらない。スッキリして一人で生きたい』と言われました。本音はわかりませんが、別れたいと言うなら仕方ありません。最近は子どもの誕生日に電話もよこさないし、面会もしたがりません」

 春山さんとのZoom面談とは別の日に、僕は小学校4年生の息子くんとも会いました。とても子どもらしくて可愛い子なのです。お父さんから大事にされていることが自然と伝わって来るようでした。

「遊んであげる暇はほとんどないので、料理を一緒にやったりしています。生活していく中で遊ぶしかありません。彼は料理が好きでね。今も晩ごはんの支度を一緒にやっていたところです。彼が生まれたときから2人きりなので、『お母さんに会いたい』と言われたことはありません」

 春山さんは再婚相手には「息子を受け入れてもらうことが一番の条件」と語ります。でも、息子くん自身は現在の生活で物心ともに満たされているようです。相手となる女性も「いいお母さんにならなくちゃ」というプレッシャーは感じずに済むと僕は思いました。

夕食は息子くんと一緒に作っているという春山さん。やや無骨な写真を送ってくれました。「ゴボウとネギの煮込みうどんです。朝は私が味噌汁などを作って食べさせ、車で小学校まで送っていきます」(本人提供)
夕食は息子くんと一緒に作っているという春山さん。やや無骨な写真を送ってくれました。「ゴボウとネギの煮込みうどんです。朝は私が味噌汁などを作って食べさせ、車で小学校まで送っていきます」(本人提供)

自営業を手伝ってくれたら嬉しいけれど、その人らしさを崩さないようにしてほしい

 息子くんを受け入れてくれること以外には、春山さんは結婚相手に何を望んでいるのでしょうか。聞くと、「その人らしさを崩してほしくない」とのこと。本当の意味で自立した女性がいいようです。

「幸いなことに持ち家があって稼ぎもあるので、結婚相手は外で働いても働かなくても構いません。私の仕事を手伝ってくれたら一番だとは思いますが、その人らしさを崩してストレスを抱えないようにしてほしいです。こんな時代なので、感染症などに対して自分の頭で考えて判断ができる人がいいですね。ニュース番組や他人の言葉に左右され過ぎて『電車に乗るのが怖い』なんて言われても困ります」

 趣味は茶道で裏千家の稽古を10年ほど続けている、と意外な一面も話してくれる春山さん。マチコ先生は期待と不安を同時に明かします。

「春山さんからは頼りがいと男気を感じます。最近の男性では珍しいタイプですね。いろいろなことを経験されていて奥深い感じも含めて、すごく貴重な存在だと思います。でも、悪く言えばぶっきらぼうなので、大宮さんがプロフィール記事に茶道もやっているなんて書くと、話しやすい女性的な前印象を与えてしまいそうです」

 わかりました。春山さんはぶっきらぼうな雰囲気であることを強調しておきましょう。そして、春山さん自身も今後は笑顔で人と接することを心がけてほしいです。

「はい、わかりました」

 と口元を引きつらせる春山さん。ニッコリするという習慣がなく、どういう表情が笑顔なのかがわかっていないようです。ちょっと時間がかかりそうだな……。

息子くんとのツーショットをカメラマンさんに撮ってもらうとわずかに口元が緩みました。好きな女性ができれば、もっと自然な笑顔になるかもしれません。撮影:馬場敬子
息子くんとのツーショットをカメラマンさんに撮ってもらうとわずかに口元が緩みました。好きな女性ができれば、もっと自然な笑顔になるかもしれません。撮影:馬場敬子

※文中の受けオネット会員は仮名です。春山さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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