６月２４日、ウエスタン・リーグ公式戦。福岡ソフトバンクホークスと阪神タイガースがタマホームスタジアム筑後で対戦した。

好調佐藤直が２安打１打点。２盗塁も決めてリーグ１位に

【６月２４日　ウエスタン・リーグ公式戦　タマスタ筑後　７６２人】

阪神　　　　　００００００１２０　３

ソフトバンク　０１００１０１２×　５

＜バッテリー＞

【Ｔ】村上、守屋、岩田、●小野（０勝１敗）、浜地――長坂

【Ｈ】スチュワートＪｒ.、◯甲斐野（１勝０敗）、渡邉雄、Ｓ椎野（３セーブ）――海野

＜本塁打＞

【Ｔ】中谷４号

＜スタメン＞

【Ｔ】８島田　６山本　５板山　９小野寺　３陽川　Ｄ中谷　７高山　２長坂　４遠藤

【Ｈ】４牧原大　９佐藤直　Ｄ上林　５リチャード　８柳町　２海野　３野村　７水谷 ６勝連

＜戦評＞

　同点の八回裏、この回から登板した阪神・小野が乱調で３連続四球を与えたところで交代。無死満塁の絶好の場面で打席に立った野村が代わったばかりの浜地からセンター前へ勝ち越し２点タイムリーを放って、これが決勝点となった。

　試合中盤までは完全にソフトバンクのペースだった。二回１死満塁から勝連の内野ゴロが併殺崩れとなり先制。五回は四球を選んで出塁した佐藤直が二盗の直後にすかさず三盗を仕掛けると、相手捕手の悪送球を誘って本塁へ生還した。この２盗塁で今季１４盗塁としてリーグ単独トップに立った。また、引き続き打撃好調で、七回の打席では右中間突破の適時三塁打を放つなど４打数２安打１打点と活躍した。

　また、勝ち投手は２番手の甲斐野だったが、登板した八回に２点を失って同点とされた。１年半のブランク後の初連投というテーマはクリアしたが、喜べない白星だった。（了）

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スチュワートＪｒ.はスタミナも成長。最後も１５０キロ超

　カーター・スチュワートＪｒ.投手が７回７奪三振１失点と好投した。６安打２四球と走者を背負う場面は多かったが、失点は七回に浴びたソロ本塁打のみ。要所を締めた。

　倉野信次ファーム投手統括コーチは「球が高めに浮いたし、本調子ではなかったように見えました。でも、その中で抑えたことに意味があると思います」と話した。

　この日は後続の投手が同点打を浴びたためにスチュワートに白星はつかなかったが、今季ここまで８試合に登板して５勝０敗、防御率１．１５と好結果を残している。また、この日投じた１１１球は今季最多の投球数で、１００球を超えても１５０キロ以上の直球を投げ込んでいた。来日時は弱弱しさも見せていたが、３年目になりすっかり逞しくなった。

　今季は４月に来日して初めて一軍に昇格。しかし、４試合に投げて５回１／３で９四球を与えるなど制球に苦しんだ。およそ１カ月でファームに逆戻りとなったが、スチュワートとしては現在地を知ることが出来たことで、練習にもより身が入るようになった。

　高校卒業時に米大リーグのアトランタ・ブレーブスから１巡目指名を受けながらそれを拒否して、翌年にソフトバンク入りしたことで話題になった右腕。底知れぬ可能性を秘めた超がつくほどの逸材は順調にステップアップしている。