裏起毛の服は保育園には合わない!?裏起毛が良くない理由を保育士が教えます!
こんにちは!保育士のはるです(@hr_hoiku)
この時期になると「保育園に裏起毛は着れない!」「なんで裏起毛ばかり売っているんだ!」という声を聞いたことがないでしょうか。
裏起毛は裏毛の繊維を起こし、毛羽を一定の長さにカットした生地のことです。裏毛と比べるとふわふわした見た目です。似たような言葉で「裏毛」という言葉がありますが、そちらは裏糸をパイル状(ループ状)に編み込み、少し浮かせたタオル地のような生地のことです。トレーナーなどでよく見ますね。
裏起毛は繊維を毛羽立てているぶん、裏毛より空気を含みやすいため、暖かいのですが……保育園には合わない!という声があがりやすいんです。詳しく説明していきたいと思います。
汗をかきやすくなる
裏起毛は暖かい素材なだけあって、しっかり保温してくれます。ただ、その分汗をかきやすくなるという難点が。
冬場は保育園でも散歩や園庭に出て遊ぶことはありますが、生活のほとんどは室内。換気のために窓を開けていることはあるものの、基本的に暖房や床暖房が完備されているのでお部屋は十分暖かいです。そんな中裏起毛のお洋服を着ていると汗をかいてしまうんですよね。
裏起毛は綿のお洋服に比べて汗を吸いにくいため、汗を吸わずに結果身体が冷えることにも。
私も私服で裏起毛の服を着たことがあるのですが、電車の中で一人汗だくの変な人……になっていました。
熱がこもりやすくなる
暖かい素材だからこそ熱がこもりやすくなる!という難点が。
実際にホールで走り回って、汗だく……顔が真っ赤になっていたなんていうお子さんを冬によく見かけますし、「あれ?顔が赤いな」なんて思って熱を測ったら38度!お迎えをお願いしたけど汗をかいた服を着替えさせたら36度……なんていうちょっと申し訳なくなった経験もあります。
普段であれば38度の熱が出た後お茶を飲んだり休息をとったりして、時間をおいてからもう一度検温するという対応をとるものの、冬場だとインフルエンザをはじめとする感染症がはやっていたりするので、すぐにお迎え!ってなりがちなんですよね。
熱がこもっただけでお迎え……ほど働く親にとってモヤモヤすることはないかと思うので、防ぐためにも裏起毛の服は保育園に着ていくのは控えたほうが安心です。
裏起毛は園外で着る!
裏起毛の服が悪いわけではなく、保育園に合わないというだけであって、裏起毛を着てはいけないということではありません。
我が家でも真冬の極寒ディズニーの時は裏起毛を着せることはありますし、ちょっとした外遊びの時アウター代わりに裏起毛のトレーナーを着せることがあります。
裏起毛を悪!と決めつけるのではなく、良い関係をみんなが築いていけたらいいなと思います。