【姫路市】味わい軽やか、重さずっしり。金、土曜の営業日に連日計3回来店した人も。隠れ愛され焼き菓子店
知る人ぞ知る「muunya(ムーニャ)」は焼き菓子とケーキの店。姫路市忍町のシェアキッチンourhour(あわあわ)で隔週末に営業するほか、勝原区宮田のREGREEN COFFEEでも販売しています。ourhourを訪ね、じわじわと人気が出ている商品の魅力に迫ってきました。
素材の良さを生かす工夫を
クッキーにパウンドケーキ、タルトにブラウニー、バスクチーズケーキに、と約15種類がディスプレイされています。店名はオーナーの誕生日が6月28日(628=ムーニャ)なこと。それから、絵本を並べたカフェの開業を目指しているので物語に出てきそうな主人公の名前に、とのことから。
小学2年生からお菓子作りを始めたオーナー。「叔母が横浜で焼き菓子店を開いていた影響もありますし、レシピ絵本を見ながら作るのに熱中しまして」。大学卒業後、事務の仕事に就いたものの「じっとしているのが苦手」で趣味を究める決心をしました。3年前にmuunyaを開店。
焼き菓子とケーキの生地に練り込むのはグラニュー糖ではなく、まろやかで優しい甘さになるブラウンシュガーや三温糖。小麦粉も10種類ほど試した結果、滑らかに仕上がる北海道産に決めました。マフィンやシフォンケーキにはバターを使わず米油を使用し、素材の良さを生かす工夫も。
「製造工程で良い生地が完成すると可愛いって思える」とにっこり。確実にその愛情はファンにも通じています。こんなエピソードが。「金曜日の開店時に来てくださった人が、その日の閉店間際に『また食べたくて』と再び来店。翌日もお見えになって」。それほど魅了されるのですね。
幅広く支持されるバスクチーズケーキ
最初にレシピができ、原点ともいえるのが「バスクチーズケーキ」です。半熟のトロッとしたイメージがありますが、こちらのは火がしっかりめに通っていて、ふわりとした食感。コクがあるのに軽い仕上がりで幅広く支持されそうなレシピ、でも決して平凡ではありません。
この日はプレーンでしたが、紅茶、ほうじ茶、チョコ、抹茶の日や、全種類がそろうバスクチーズケーキデーもあるそうです。
週末に大切な人と食べるケーキといえば「ウィークエンドシトロン」! しっとりした生地、粉砂糖にレモン果汁を加えたグラスアローのコーティングはシャリシャリ、トップにはレモンの砂糖漬け。酸味と甘味が一体化し、幸せ。
クグロフ型がまた、いい。ホールで予約したいですね。
韓国カフェに感化されているオーナーは、見た目にも楽しめる商品をと考えています。そういえば、ブラウニーも美しい。
焼き菓子やケーキの味わいは軽やかだけど、すべて、ずっしりと重みがあります。やわらかい雰囲気なのに確固たる信念を持っているオーナーにスイーツを重ねました。
muunya(ムーニャ)
問い合わせ、予約はインスタグラムのDMから
【営業日時】
・第1、3金曜12:00~16:00
・第1、3土曜10:00~14:00
場所:兵庫県姫路市忍町24のシェアキッチンourhour(あわあわ)
【販売】※バスクチーズケーキ、ブラウニー、ガトーショコラなど4、5種類
・火、金曜
場所:兵庫県姫路市勝原区宮田64-1のREGREEN COFFEE