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【何かをあきらめそうなあなたへ】新紙幣の肖像、津田梅子が残した言葉

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何かを始めることはやさしいが、
それを継続することは難しい。
成功させることはなお難しい。

これは、日本初の女性留学生のひとり津田梅子の言葉。現代の私たちにも響く、背筋が伸びる内容ですよね。

彼女は今週、12月8日が生誕日。今回は、2024年の新紙幣の顔としても話題な津田梅子について考えたいと思います。

津田梅子ってなにした人?

1871年岩倉使節団の一員として渡米した女性です。

岩倉使節団といえば、岩倉具視や伊藤博文、大久保利通が有名。特に伊藤博文は日本の初代内閣総理大臣として入試や定期テストでよく問われる名前です。

その中に参加していた津田梅子。留学当時は6歳だったそうです。現在の小学校1年生と同じ年齢。本人よりもアメリカに送り出したご両親がすごい……!

11年間アメリカで過ごし、日本に帰国後、男女の教育格差に衝撃。それをきっかけに現在の津田塾大学を創立しました。津田塾大学は東京都にある女子大学。女性教育の発展に尽力した人物なのです。

教育者として厳しい人だった?

冒頭の言葉「何かを始めることはやさしいが、それを継続することは難しい。成功させることはなお難しい。」を見て、みなさんはどのように感じましたか?

何かを始めることはやさしいが

まず、「何かを始めることはやさしいが、」の部分が気になりました。始めることって簡単なようで難しくないですか?

「自分にはどうせ無理」とあきらめてしまったり、なかなか腰が重かったり。新しいことへの挑戦はハードルが高い。しかし、梅子にとってそれはやさしいこと。「やってみよう」のチャレンジ精神がうかがえますね。

成功させることはなお難しい

そして、「それを継続することは難しい。成功させることはなお難しい。」この表現、「継続よりも成功させる方が難しい」ととらえることもできますが、「継続しなければ成功しない」とも感じられます。

すぐに成功する場合もありますが、上手くいかなくても、辞めたくなってしまっても、踏ん張って継続することは難しい。

それでも成功できない人もいる。だから、何かを始めて成功へ導くために、コツコツとひたむきに継続していく重要性を伝えたかったのではないでしょうか。

梅子を見たら思い出して

11年間もアメリカで過ごし、現代まで残る女子大学を設立した梅子はきっと成功者と言えるでしょう。

いよいよ来年から新紙幣導入され、5000円札には津田梅子の肖像画が印刷されます。

キャッシュレス決済の普及により現金を使用する機会が減ってしまいましたが、日常生活で梅子を意識するタイミングが増えるのではないでしょうか。彼女の功績やマインドを思い出して「もう少しがんばろう」と思いたいですね。

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