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W杯準決勝対イングランド戦。クロアチアの右SBブルサリコは出場できるのか

杉山茂樹スポーツライター
クロアチアの右サイドバック ブルサリコ(右)(写真:ロイター/アフロ)

 準々決勝対ブラジル戦。ベルギーのロベルト・マルティネス監督は、それまでとは異なる布陣で臨んだ。右にルカク、左にアザール、そして、デブライネをその真ん中に0トップ気味に置く4-3-3だ。

 ルカクを右の高い位置に据えれば、対峙するマルセロの攻め上がりは抑止できる。それでもマルセロが上がれば、その背後は狙い目になる。ベルギーの勝利は、重心が低めだった3-4-3を、高い位置から圧力を掛ける布陣に変更したことにある。日本戦のように受けて立っていたら、結果は違ったものになっていたはずだ。

 次戦はフランス戦。ベルギーはこの試合をどう位置づけるのか。ブラジルには格上なので、負けてもともとと、思い切った作戦をとることができた。フランスに対しても、同じスタンスで行くのか。それとも色気を出して、日本戦までのように「後ろ体重」で行くのか。とりわけ注目したいのはその布陣だ。

 ブラジルの敗因は、ネイマールを例に取れば分かりやすい。この選手、言われているほど凄い選手だろうか。C・ロナウド、メッシの域には及ばないにもかかわらず、報道ではそのあたりがぼかされ、そして盛られている。サッカー王国ブラジルを代表するエースとしては、物足りなささえ覚える。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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