"胃がなくなる"とどうなる?-胃切除後の「ダンピング症候群」について分かりやすく解説!-
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は…
"胃を切除"した後に起こる代表的な症状の
「ダンピング症候群」を解説していきます。
胃ってどんな臓器?
胃は消化・吸収に大切な臓器の1つです。
食べたものが胃に流れてくると、
胃液とかき混ぜられ、消化しやすい状態にし、
徐々に小腸(十二指腸)に送られます。
胃は、その他にも以下の働きがあります。
- 胃酸による殺菌
- タンパク質の分解
- 鉄を吸収しやすくする
- 内因子の分泌など…
このように様々な働きがありますが、
胃を切除しても生きていくことができます。
↓
しかし、
胃を切除することで起こる不調があります。
その代表が「ダンピング症候群」です。
ダンピング症候群とは?
「ダンピング症候群」は、
胃切除後の障害の1つで、食物が急激に
小腸に送り込まれることで起こります。
●食後 "約5〜30分後" に起こる
「早期ダンピング症候群」と、
●食後 "約2〜3時間後" に起こる
「後期ダンピング症候群」があります。
早期ダンピング症候群
胃を切除すると、あまり消化をされていない
濃度の高い食物が、一気に小腸に流れ込みます。
これにより全身の倦怠感・冷汗・動悸・
下痢・嘔吐・腹痛などの症状が起こります。
これが「早期ダンピング症候群」です。
後期ダンピング症候群
胃を切除すると、糖分の吸収が急速に
行われ、一時的に「高血糖」となります。
↓
その後、
インスリン(血糖値を下げるホルモン)が
過剰に分泌されて「低血糖」となります。
これにより、低血糖の症状(めまい・脱力感
・冷汗・動悸・空腹感など)が起こるのが、
「後期ダンピング症候群」です。
胃を健康に保つために
胃炎や胃がんなどの発症リスクを高くする
代表的な原因が「ピロリ菌の感染」です。
なのでピロリ菌の検査をして、陽性だった
場合は「除菌治療」を行うと良いでしょう。
その他に、食塩の過剰摂取を控える
・禁煙・肥満の解消なども大切です。
最後に
実際に、胃を切除された方に関しては、
食事指導と状態に応じてお薬を使う場合も
あるので、担当医と相談するようにしましょう。
では、今回はここまでです。
参考になれば幸いです。
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(Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム記事より)
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【おがちゃん先生について】
・ウィルワン整体スクール卒
・インスタグラムフォロワー1.5万人超
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・bijou解剖ボディケアスクール講師(沖縄県)
・解剖生理学オンラインサロン運営
・東京都麹町半蔵門にて整体活動中
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