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朝日新聞社「ジャニーズ事務所のタレントの新規契約は見合わせる」 ジャニーズ性加害問題へ対応

亀松太郎記者/編集者
大手メディアがジャニーズ事務所の性加害問題にどう向き合うか、注視されている(写真:西村尚己/アフロ)

ジャニーズ事務所の性加害問題を受け、大手企業が同事務所のタレントの広告起用を見直す動きが広がる中、大手メディアの朝日新聞社は「ジャニーズ事務所所属のタレントとの新規契約は当面見合わせる」という方針を明らかにした。

9月16日の朝日新聞朝刊の紙面に、朝日新聞社広報部の次のようなコメントが掲載された。

「紙面やデジタル、主催事業などでのタレントとの契約にあたり、所属事務所の人権に対する姿勢も考慮します。ジャニーズ事務所所属のタレントについては、新規の契約は当面見合わせます。事務所の今後の対応を注視します」

朝日新聞東京本社版の朝刊(9月16日)に「ジャニーズのタレントとの新規契約を見合わせる」という朝日新聞社広報部のコメントが掲載された(撮影・亀松太郎)
朝日新聞東京本社版の朝刊(9月16日)に「ジャニーズのタレントとの新規契約を見合わせる」という朝日新聞社広報部のコメントが掲載された(撮影・亀松太郎)

朝日新聞社のグループ会社が発行する雑誌「AERA」では、表紙にジャニーズのタレントを頻繁に起用。2023年1月から、ジャニーズ社長の謝罪動画が公開された同年5月までの「ジャニーズタレントの表紙掲載率」は50%と高かった。

また、朝日新聞社は、ジャニーズ事務所との密接な関係が指摘されている音楽番組「ミュージックステーション」を放送するテレビ朝日と資本関係にある。同新聞社の幹部がテレビ朝日の取締役に就任するのが慣例となっており、取締役としての監督責任が問われる可能性もある。

あるテレビ関係者は「朝日新聞社は、大株主としてテレビ朝日に何らかのアクションを取るのかどうか。その点が気になる」と話している。

【参考記事】

「テレビ朝日やフジテレビは逃げないで」ジャニーズ性加害問題、NHK番組でコメンテーターが要望

ジャニーズ社長「謝罪」スポーツ紙はどう報じたか? 大きく扱ったサンスポとスポニチ、巨人重視の報知

記者/編集者

大卒後、朝日新聞記者になるが、3年で退社。法律事務所リサーチャーやJ-CASTニュース記者を経て、ニコニコ動画のドワンゴへ。ニコニコニュース編集長として報道・言論コンテンツを制作した。その後、弁護士ドットコムニュースの編集長として、時事的な話題を法律的な切り口で紹介するニュースを配信。さらに、朝日新聞運営「DANRO」の創刊編集長を務めた後、同社からメディアを買い取って再び編集長となる。2019年4月〜23年3月、関西大学の特任教授(ネットジャーナリズム論)を担当。現在はフリーランスの記者/編集者として活動しつつ、「あしたメディア研究会」を運営。在住する東京都杉並区のニュースを取材している。

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