気づいた? 薄くなった「LINEの色」 感想さまざま「違和感」「好き」……
日本で最も使われているコミュニケーションアプリ「LINE」の見た目が、最新版で変わり、ユーザーからさまざまな感想が出ています。
LINEは、マンガや金融、ニュース、モバイル決済など、メッセージ以外のサービスに幅広く手を広げることで、収益を多角化しています。
一方で、サービスが増えすぎて画面がごちゃごちゃになっている側面もあり、UIをもっと分かりやすくしてほしい、という意見も出ていました。
LINEは今回、「アプリ全体のUIデザインのリニューアル」を実施。「アプリ全体を通して一貫した心地良い体験を提供できるよう、シンプルさを追求」したと説明しています。
その一方で、LINEのテーマカラーである「緑色」の色味が変わっており、アプリアイコンの色もほんのり変わったことが、ユーザーを驚かせています。
テーマカラーの「緑」の色味を変更
LINEのアプリアイコンはこれまで、鮮やかな緑でしたが、色が少し薄く、青っぽくなり、スペアミントっぽい色に変わりました。
Photoshop Elementsを使って、それぞれの色のRGB(Red/Green/Blue) を分析すると、G(緑)が199→185と少し弱くなっており、R(赤)は0→5と少し強く、B(青)は86とかなり強くなっています。また、明度(明るさ)(B:Brightness)も少し上がっています。従来よりも青みが強く、明度が上がり、より柔らかい色になったと言えそうです。
ただ、アイコンの形は変わらず、色もそう大きくは変わったわけではないため、気づかなかったという人も多数。
アイコンの色変更は事前に告知されていなかたったため、ユーザーからは、「スマホを見て何か違和感あると思ったが、自分がねぼけているのかと思った」「違和感があったが原因が分からず、再起動したり画面の明るさを変えてしまった」など、混乱してしまった人も少なくないようです。
色の変化に気づいた人からは、「こっちの方が好き」「前の方がいい」など賛否両論ですが、Twitterでは「好き」という意見が多数派のようです。
「この10年で最も大規模」な刷新
今回LINEは、「Simple, Wide and Bright」(簡単に、幅広く、明るく)をテーマに、アプリ全体のUIをリニューアルしています。LINE誕生から10年を迎え「この10年で最も大規模」な刷新だといいます。
ネイビーだった画面上部のヘッダーも廃止し、グリーンと白をメインに。各コンテンツがより際立ち、必要な情報へアクセスしやすくした――と説明しています。
アイコンの色の変更は、「Simple, Wide and Bright」の中の「Bright」(明るく)を表現したと言えそうです。
今回のUI変更では、アイコンの色だけでなく、アプリ全体の配色、アイコン、フォントやレイアウトなど全てのデザイン要素が見直されています。LINEは「あらゆる事につながりやすくなる」ための刷新だとしており、LINE周辺サービスに、以前よりさらにアクセスしてもらう狙いがありそうです。