創業50周年の老舗ラーメン店は旧青果市場御用達店としての面影を今なお残し早朝6時に開店する
早朝6時に開店するのは旧青果市場御用達店の名残
福岡市博多区那珂の〈博多一心亭〉は、早朝6時から開店する。1973年の創業で今年50年。少し前まで福岡市の青果市場が近くにあり、朝が早い市場関係者に向けて朝6時から営業されていたのが始まりのようだ。青果市場の移転後も、その早朝営業スタイルは変わらず、朝ラー民の胃袋を鷲掴みにしている。
博多区那珂の「ラーメントライアングル」の一角にある
〈博多一心亭〉の道向かいのすぐそばには、「達磨ラーメン」と「元祖赤のれん雄ちゃんラーメン」があり、有名ラーメン店のトライアングルを形成している。
現在「ららぽーと福岡」のある場所が以前は青果市場だった
青果市場は、2016年に場所を東区の人工島・アイランドシティに新青果市場「ベジフルスタジアム」に移した。旧青果市場の跡地に誘致され、2022年に開業したのがららぽーと福岡。〈博多一心亭〉は、今も変わらず、その頃のまま営業を続けている。
名物のかしわおにぎりを頬張る至福
訪れるタイミングは週末の疲れを抱えたままの早朝。近くの有料駐車場に車を停め、お店へ向かう。店内に入ると同時に、ラーメンの「カタ」をコール。空いてるテーブル席に着座する前に「かしわおにぎり」を一つ、ショーケースから取り出し申告する。着座した後、かしわおにぎりを一口食べる頃には、ラーメンが着丼するスピード感。さすが青果市場御用達店である。
あっさりとした飽きのこない豚骨ラーメン
お店の歴史を刻む昔ながら丼碗がまずは好み。脂がしっかりめの豚骨スープは、意外なほどあっさりで控えめ。朝ラーメンの最適解のようなチューニングで、デフォルトのままサラッとお腹を満たせる一杯。
味変アイテムでカスタマイズするのも楽しみの一つ
卓上には、シンプルな味変アイテムが、ひと通り揃っているので、その日その日の気分や体調によって、味の好みを微調整する。そんなカスタマイズを駆使してみるのも〈博多一心亭スタイル〉で、楽しむ秘訣でもある。
シンプルな卓上アイテムはこちら
卓上アイテムは、辛ニンニク、一味唐辛子、洋胡椒、胡麻、ラータレ、紅生姜があり、替玉の際にはもちろんのこと、その日のデフォルトラーメンのコンディションに加え、気分や体調によっても味を変化させることができる。
ラーメンメニューもひと通り揃っていてうれしい
メニューについては、ラーメン600円、大盛ラーメン700円、ニンニクラーメン620円、ワンタンメン850円、ワンタン750円、チャーシューメン850円、替玉100円、めし小150円、めし大200円、かしわおにぎり1個100円、酢焼豚400円、酢ワンタン450円となる。
ニンニクラーメンはデフォルトにプラス20円
朝から元気が欲しい時に注文する「ニンニクラーメン」。卓上にニンニクを置いてあるお店も多くあるが、こちらではプラス20円で、丼碗の縁にクラッシャーでヘズってもらえるスタイル。ニンニクも適量なのでおすすめしたい。
腹ペコな時は「ワンタンメン」がおすすめ
朝からでもお昼でも、しっかりと食べたい時は、ボリューム満点なワンタンメンが最適。大きめで肉感のあるワンタンがゴロゴロ入っているので、腹ペコの際はぜひお試しいただきたい。
地元愛にあふれるお店〈博多一心亭〉。地元民の地元民による地元民のためのラーメンという要素がかなり高めな印象だけど、ディープな博多のラーメンを食べたい時は、このあっさり豚骨もご体感いただきたい。
住所 :福岡県福岡市博多区那珂2丁目22-8 [地図]
営業時間:06時00分~17時00分(L.O.16時50分)※要確認
定休日 :日曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり