猫は独立心が強く、気まぐれな性格を持つ動物として知られています。しかし適切な接し方と理解があれば、猫も人間との間に深い絆を築くことができます。

ではそんな猫の、「理想の飼い主」とはどのようなものでしょうか？

1．猫にとって「飼い主」とは？

猫にとって飼い主とは、安心できる存在・ごはんを与えてくれる存在・遊び相手・母猫の代わりなどさまざまで、都合のいい存在、自分をとりまく環境の一部だと思っています。

犬と違い、猫は群れを成さない動物なので、基本的に飼い主を「主」とは思っていません。あくまでも同等の存在、もしくは以下と思っていることも…。

しかし飼い主に対して愛情を持っていないわけではありません。実は猫は飼い主のことをとても気にしていて、声を覚えてしまうほど飼い主のことが大好きなのです。

2．猫が望む理想の飼い主像4つ

2‐1．気持ちを尊重してくれる

猫にとって、「気持ちを尊重してくれる」飼い主は理想の飼い主であると言えるでしょう。

猫に何かを強制することはせず、猫の意思を尊重してくれる飼い主は、抱っこやグルーミング、食事や遊びを無理強いすることはありません。

たとえば猫がソファの下に隠れている時は、無理に引っ張り出そうとせず、猫が自分から出てくるのを辛抱強く待ったり、猫が耳を後ろに倒し尻尾を激しく振ってイライラしていると、刺激を与えすぎないよう配慮したり。

このように「気持ちを尊重してくれる」飼い主は、猫にとっても「居心地の良い場所」であり、信頼できる理想の飼い主となります。

2‐2．生活空間をきれいに保ってくれる

猫の理想の飼い主像として、「生活空間をきれいに保ってくれる」という点も重要です。

猫は非常に清潔好きな動物であり、生活環境の衛生状態に敏感。理想的な飼い主というのは、この猫の特性を十分に理解し、常に清潔で快適な生活空間を保ってくれるような人です。

たとえば排泄後の後始末をその都度行ったり、空っぽのフード皿を放置しなかったり、水もいつも清潔なものを用意したり。

猫を飼育していれば当たり前なこととも思えますが、意外と雑になっているケースもあるものです。

猫の理想の飼い主になるためにも、ぜひ一度、猫が過ごしやすい、クリーンな環境を用意できているかどうかチェックしてみてくださいね！

2‐3．嫌なことをしない

猫の理想の飼い主像は「嫌なことをしない」飼い主です。

猫が嫌なこととは、個体差はありますが、たとえば大きな声を出す・シトラス系の香水をつけて近寄る・じっと見つめる・隠れ場所を暴く・プライベートな時間を邪魔するなど。

こういった行為を日常的にしつこく行ってくる飼い主は、理想の飼い主とはいえません。

猫は自分の気持ちを第一に考え、ストレスとなる行動を避けてくれるような人を好みます。猫嫌いの人が猫に好かれがちなのも、猫と一定の距離を置いてストレスを与えないからなのだとか。

構いすぎるのも猫は嫌いなので、愛猫がかわいくて仕方ないときでも、今かまったら嫌かな？とまずは猫の気持ちを考えるようにしましょう。

2‐4．毎日コミュニケーションをとってくれる

毎日コミュニケーションをとってくれる飼い主も、猫の理想の飼い主と言えます。

一緒に遊んであげたり、撫でたり抱っこしたり、声掛けをしてくれるなど。猫から甘えてきていなくても、「気にしている」ことを猫に伝えてあげられるのが、理想の飼い主です。

猫は飼い主への依存度は犬ほど高くないですが、それでも放置されてコミュニケーション不足になると、それがストレスの要因にもなります。

そのため忙しいときでも、簡単なスキンシップや声掛けだけでも、毎日行うようにしましょう！

また猫の気分や状態に応じて、コミュニケーションの取り方を柔軟に変えられるとよりgood。

活発に遊びたがっている時は積極的に関わり、静かに過ごしたい時はそっと見守るなど、猫のニーズに合わせた対応をしてあげましょう。

3．まとめ

猫の理想の飼い主とは、今回紹介したような、お互いをリスペクトできるような人たち。

ただし個体差はあるので、その猫がもっている飼い主への「こだわり」は多少は異なってくるでしょう。

今回の内容を参考にし、ぜひ愛猫にとっての「理想の飼い主像」というものを見つけてみてくださいね！