白い壁と木のインテリアで統一された空間を植物が彩り、程よい照明の加減とかすかに聞こえるジャズが、まったりとした時間を与えてくれます。御立北の「本と珈琲　かるも まみお」は、そんな場所。カフェ兼古本販売を2018年から夫妻でW（ダブル）店長として営んでいます。

猫関連の本やグッズが多数

店内には猫にまつわるものが、たくさん。そういえば店先の看板も猫だった。

猫がテーマなの ！？ 「忙しい世の中、くつろぐ時間は自分で作らないと。ぐうたらしている猫がお手本ですね」と妻店長。お茶を飲む時間を大切にしている夫妻がコンセプトにした「落ち着けるカフェ」のシンボル的な存在です。
夫妻の家族でメス猫の「うめちゃん」と「わさびちゃん」がカフェとはガラスで隔てられた窓から覗いているときもあるそう。この日、姿は見られず。残念。

クッションも見つけました。

販売しているのも猫グッズが多いです。

オリジナルマスキングテープ。

ポストカードやブローチ。そのほかも、いろいろと。

本は約1400冊が並んでいます。やはり猫関連、それからアートの分野が目立ちますが、本担当・夫店長のそのときの気分で仕入れジャンルが決まることも。「庭の手入れに力を入れているときはガーデニング系」とか。文字がビッシリというより、ドリンクを飲みながら気楽に読めるものが中心とのことです。

本棚には、ゆとりをもって本が並べられていました。

冬季限定、渾身のホットチョコレート

ドリンク片手に、カフェタイムの過ごし方も自由。

・店内の本を読む→気に入れば購入を
・持参した本を読む
・ぼぉ～っとしておく
・覗き窓を見上げて猫の登場を待つ
・店内のグッズを見回る
・その他（？）

肝心のメニュー。千姫の一押しは冬季限定の「ホットチョコレート」です。

試飲を重ねて完成した渾身のドリンク。「チョコレートが濃いとカップ1杯分は飲めない。かといって濃くないと美味しくない」という葛藤の末、納得のいく仕上がりに。2種類のチョコを混ぜてカカオは68％、ホイップクリームの上にドライフランボワーズ、別皿にはピンクペッパー。
すっきりとした甘さで、時々フランボワーズの酸味が弾けます。“味変”を狙って1粒ずつピンクペッパーを投入し、カリッとした食感と少々のスパイシーさを感じるひととき。カッコ良すぎる飲み物だ。

姫路市在住のアーティストによるカップ＆ソーサーも、ホットチョコレートの世界感をさらに深めます。

パン教室へ通っていた妻店長手作りの「季節のパン」や「シナモンロール」に出合えるときも。夫店長が手がけるケーキ（リンゴのタルト、ベイクドチーズなど。※日によって種類は変わる）も売り切れていなければ。すべてはタイミング次第なのです。