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実はレアもの!夏限定はほんのり和三盆香る「塩ひよ子」海塩と北海道産小豆のこし餡のまろやかな塩気が小粋

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

動物を模した和菓子は数ありますが、この動物といったらこのお菓子!という定番は皆さんあの中にありませんか?さぁ、一度目を閉じて動物の和菓子を思い浮かべてみてください…

おそらく、黄色いふわふわの鳥類が脳裏に登場したという方も多いのではないでしょうか?そう、今回取り上げたのは「ひよ子」。東京駅改札内でも立派な看板を見たことがある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

お馴染みの焼き菓子も包装次第では一気に夏模様に
お馴染みの焼き菓子も包装次第では一気に夏模様に

昭和39年、東京オリンピックの開催と共に東京へ進出した福岡県は吉野堂さんの銘菓。愛くるしいフォルムはたちまち東京でも大人気となり、福岡県は勿論、東京でもお土産菓子として非常に高い人気を誇る銘菓です。

福岡県でも限定のひよ子が販売されているように、東京ひよ子さんでも季節ごとの限定商品が販売されておりまして、東京土産として購入なさる方も多数!その中でも夏はありそうでない中餡なのですが、皆さんご存知でしょうか?

塩ひよ子
塩ひよ子

今回は「東京ひよ子」さんの「塩ひよ子」をご紹介。

こんがりと小麦色の肌のひよ子は、通常のひよ子とまず香りが違います。スンと息を吸った時、香ばしさと一緒に飛び込んでくるのが和三盆の穏やかな匂い。独特なほろりとしたあんこは、塩ひよ子の場合は小豆こし餡と白餡のミックス。

たまにまるい唇の子もいます
たまにまるい唇の子もいます

この子はちょっとご機嫌ななめさんでしょうか。可愛い。
この子はちょっとご機嫌ななめさんでしょうか。可愛い。

口に入れた瞬間は、ほろほろと解けていくたびに白餡の優しい甘さが出迎えてくれるのですが、ふた呼吸ほど置くと丁寧に炊かれた北海道産小豆の香り高いこし餡が、どんどん奥の方からこみ上げてくるではありませんか。それと同時に舌先からキュッと引き締めてくれる天草の塩のおかげで、メリハリのついた味わいに。しかし、ずっとそこに塩が残っているわけではなく、サッと引いていき、通常のひよ子のような穏やかな余韻へと繋がっていきます。

北海道産小豆こし餡と白餡の組み合わせは塩ひよ子だけ
北海道産小豆こし餡と白餡の組み合わせは塩ひよ子だけ

全て小豆こし餡ではないので、柔らかくもあっさりとした印象です。

そしてなにより、小豆こし餡を使用した東京ひよ子はこちらの夏季限定のみ。実はとってもレアなんです…!

伝統の青海波に見え隠れするひよこと卵
伝統の青海波に見え隠れするひよこと卵

電波(wifi)?と言ったイマドキな娘
電波(wifi)?と言ったイマドキな娘

パッケージも昔ながらの青海波(せいがいは)という和柄に、ひよ子と卵の模様を合わせた和モダンテイスト!爽やかでお洒落ですね。三個入りでもしっかりと箱詰めされているので、カジュアル過ぎないお土産候補としても重宝するのではないでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ

<東京ひよ子・大丸東京店(直営店)>
公式サイト(外部リンク)
東京都千代田区丸の内1-9-1
03-3212-8011
平日10時~21時
土日祝 10時~20時

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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