グズグズ赤ちゃんがぐっすりに!?よく寝る寝室づくりのポイント
赤ちゃんが夜泣きをしたり、寝つきが悪くなるのには、1つだけではなくさまざまな原因が絡み合っているのですが、その中でも大きな要因になっているのが「寝室環境」です。
寝室環境を見直しただけで、夜中にたびたび起きていたのがおさまってぐっすり寝てくれるようになった事例もあります。
この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、ぐっすり寝てもらうために寝室に用意しておきたいものを解説していきます。
トレーニングのように赤ちゃんを泣かせたり、癖をとる練習をする前に、部屋の物品を見直すだけでできる対策なので、まずはこちらを確認してみてください。
①ベビーベッドまたはベビーサークルを使う
赤ちゃんにとって理想的な寝床はベビーベッドです。しっかりと自分の場所が区切られていて境界が明確なので「ここは自分の場所」と安心できます。
また、家族と身体の接触がないので、親の掛け布団がかかってしまったり、体の下敷きになってしまうような危険がありません。
ご家庭ごとの状況があるので必ずというわけではありませんが、設置できる環境があるのであればベビーベッドを設置することをおすすめします。
※布団でももちろんOKです!その場合はベビーサークルで囲って、床置きのベビーベッドのようにしてあげると良いでしょう。
②赤ちゃん用の敷布団/マットレスを使う
大人のような低反発素材の寝具ややわらかいマットレスは、窒息リスクにもなるうえ、未発達の骨や筋肉にもよくありません。身動きが取れないと、心地よく眠れないことにもつながります。
そのため、赤ちゃんの寝床には赤ちゃん用の硬めの敷布団やマットレスを使用するようにしましょう。
大人の布団を使用したり、大人のベッドで添い寝するのは布団の柔らかさが赤ちゃんに合っていない可能性があります。ベッドでの添い寝は転落などの危険性もあるので避けましょう。
③遮光カーテンを使う
光は睡眠と深い関係があります。人は明るい時に起きて、暗い時に眠るように体ができているので、光を浴びると眠りづらくなります。そのため、寝室を遮光することは寝やすい環境づくりには大切なポイントになります。
朝、光を浴びて目覚めるのはとても良いことですが、一方で特に夏は日が昇るのが早く、まだ起きてほしくない時間(4時半や5時ごろなど)に起きてしまうということが考えられます。
それを防ぐためにも寝室は遮光し、起きる時間になったらカーテンを開けて日光を浴びるようにしましょう。
遮光カーテンを使っていても、カーテンの色や等級によっては明かりが感じられることもあります。できればダーク系のカラーのカーテンの方が光は通しづらいです。明るい色のカーテンにするなら、完全遮光タイプがおすすめです。
いまあるカーテンを活かしたい!という方にはカーテンライナーという遮光の裏地もありますので、そういったものも検討してみてくださいね。
④常夜灯/豆電球はつけない
寝かしつけの前のリラックスタイムに薄灯でごろごろするのは良いのですが、寝る時は消すことをおすすめします。
赤ちゃんは大人よりも光に敏感なので、視界に入るところ(天井など)に光るものがあると、それをずっと見つめて寝づらくなってしまうことがあります。
授乳やおむつ替えのお世話のために明かりが必要な場合は、天井などの視界に入りやすい位置ではなく、足元(床)に置くタイプのナイトライトを使うことをおすすめします。どのような機能をもったタイプのライトがおすすめかは下記の記事で解説しています。
⑤室温は赤ちゃんの適温にあわせる
赤ちゃんにとっての適温は目安20〜22度程度です。冬の時期なら長袖や暖かいスリーパーなどを着ているので、18〜19度ほどで良いくらいです。
暑いと大人も寝苦しいですよね。赤ちゃんは大人よりも暑がりなので、大人が適温かな?と思っている温度で寝苦しくて起きている可能性も考えられます。暑ければ暑いほど熱を逃がすために寝返りも多くなって寝相も悪くなりがちです。
もちろん寒すぎても起きる原因にはなりますが、赤ちゃんにとって適切な室温を意識して、エアコンなどの暖房器具を使って寝やすい環境を作ってあげましょう。
その際、湿度も低くなりすぎないように注意が必要です。40〜60%程度が保てるよう、加湿器などを使って調節してくださいね。
よかれと思ってしている意外なところに、赤ちゃんが眠りづらくなっている要因があったりするので、ぜひご自宅の寝室をチェックしてみてくださいね。
乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ
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