プロ注目の度会隆輝が3賞を獲得!! 社会人ベストナインが決まる
2022年度の社会人ベストナインと投打5部門の個人賞が、12月6日に日本野球連盟から発表された。個人賞は以下の通りだ。
【首位打者】吉岡郁哉(王子)=打率.471
【最多本塁打】度会隆輝(ENEOS)=7本
【最多打点】度会隆輝(ENEOS)=21打点
【最優秀防御率】柏原史陽(ENEOS)=0.74
【最多勝利投手】片山雄貴(Honda熊本)=6勝
吉岡は4月の静岡大会で準優勝に貢献。5試合で14打数8安打の打率.571をマークして首位打者賞を手にすると、日立市長杯大会も3試合で打率.538、シーズンを締め括る日本選手権は2試合で9打数5安打の打率.556と、表彰の対象大会でコンスタントに結果を残した。右投げ左打ちの外野手で、4年目の26歳。法政大出。
度会は、都市対抗準々決勝で2本塁打を放つなど、4本塁打11打点の大活躍で9年ぶり12回目の優勝の原動力に。橋戸賞、打撃賞、若獅子賞を独占した。また、3月の東京スポニチ大会でも2本塁打で新人賞に選出されるなど、2年目の20歳とは思えない打棒を強く印象づけた。右投げ左打ちの外野手で、横浜高出。
柏原は投手陣の中心で活躍してきたが、今季は抜群の安定感を披露した。主にリリーフを担いながら、先発でもしっかりとゲームメイク。5月の九州大会では5試合中4試合に登板して優勝を引き寄せ、最高殊勲選手賞に選出された。また、都市対抗でも全5試合に登板。13回2/3を投げて無失点と、橋戸賞にも匹敵する好投が光った。右投げで7年目の29歳、同志社大出。
そして、昨年の都市対抗準優勝に貢献し、久慈賞に輝いた片山は今季も投手陣の大黒柱に。4月の岡山大会では先発、リリーフでリーグ戦突破に導き、ダブルヘッダーの準決勝と決勝はリリーフで連投。優勝して最高殊勲選手賞に選ばれ、北海道大会でも2勝を挙げた。2つの黒星は都市対抗と日本選手権で、来季のリベンジも楽しみだ。右投げで7年目(3年目にHonda鈴鹿から転籍)の29歳、駒澤大出。
社会人ベストナインは法政の同窓会に
社会人ベストナインは、指名打者を含む以下の10名が選出された。
【投手】柏原史陽(ENEOS)
【捕手】柏木秀文(ENEOS)
【一塁手】地引雄貴(東京ガス)
【二塁手】佐藤勇基(トヨタ自動車)
【三塁手】川口 凌(ENEOS)
【遊撃手】中村 迅(NTT東日本)
【外野手】度会隆輝(ENEOS)
【外野手】内山京祐(NTT東日本)
【外野手】多木裕史(トヨタ自動車)
【指名打者】山﨑 錬(ENEOS)
【特別賞】U-23日本代表
投手は柏原。捕手の柏木は、ベテランらしい巧みなリードで投手陣の持ち味を引き出し、都市対抗準決勝ではサヨナラ勝ちにつながる二塁打を放つなどバットでも存在感を示した。右投げ右打ちで11年目の33歳、城西国際大出。一塁手の地引は、今夏の都市対抗で10年連続出場の表彰を受け、不動の四番として勝負強さを発揮。都市対抗準優勝、日本選手権ベスト8入りに貢献した。右投げ右打ちで10年目の32歳、早稲田大出。
二塁手の佐藤は、軽快なフットワークの守りとパンチ力を秘めた打撃で都市対抗ベスト4、日本選手権では6回目の優勝を果たした。右投げ右打ちで2年目の24歳、法政大出。三塁手の川口は、攻守に勝負強さと粘りが持ち味で、都市対抗優勝へ牽引したキャプテンシーにも定評がある。右投げ左打ちで4年目の26歳、法政大出。遊撃手の中村 迅は、シャープなスイングから長打を生み出す打撃が魅力。今季は高校時代以来の遊撃手として安定した守備力を発揮し、U-23ワールドカップでは主将として世界一を達成した。右投げ左打ちで2年目の23歳、法政大出。
外野手の1人目は度会。2人目の内山は、巧みなバットコントロールで鋭い打球を左右に打ち分け、都市対抗では打率.500で首位打者賞を獲得。日本選手権でも打率.364をマークするなど、確実性の高さが目を引いた。右投げ左打ちで2年目の24歳、中央大出。3人目の多木裕史は、都市対抗準決勝では4安打を放つなど、大舞台になればなるほどシュアな打撃を見せるベテランで、2016、17年次いで3回目の受賞。右投げ左打ちで10年目の32歳、法政大出。そして、指名打者の山﨑 錬はルーキーだった2013年に都市対抗優勝を経験し、一時は低迷したチームで奮闘してきた内野手。2回目の黒獅子旗とともに、嬉しい受賞となった。右投げ左打ちで10年目の32歳、慶應義塾大出。
なお、表彰式は12月13日に東京都内で実施される。
(写真提供=小学館グランドスラム)