【防災】安全を守るための部屋づくりのポイントを年始に避難した片づけのプロが解説!
今年は東日本大震災から13年。
年始の能登半島地震も記憶に新しいです。
筆者は年始に能登半島地震を経験し、防災の必要性を実感しました。
今回は年始の地震を通して実感した、安全を守るための部屋作りのポイントついて解説します。
1.玄関までの避難動線に余計なものを置かない
出口までの通路を避難動線というのですが、スムーズに避難できるようにこの動線にあたる部分には極力余計なものを置かないようにしましょう。
物があって妨げになると、貴重な時間をロスする原因になります。
筆者の自宅は廊下がない間取りになっています。
キッチンのすぐ隣が玄関になっているので、キッチンの床には極力ものを置かないようにしています。
2.高い位置の収納に重たいものを置かない
防災時に頭上から物が落ちてくると、けがなど二次災害の原因になります。
特にキッチンは確認したい危険な場所がいくつかあります。
ものの落下による二次災害を防ぐために、下記の場所を確認してみましょう。
吊戸棚
重箱や食器など災害時に落ちてきたら危ないものがある場合は、低い場所への移動を検討しましょう。
壁面
キッチンは高い所だけでなく、壁面も注意したい場所です。
壁面を使った収納は、SNSなどでよく見かける収納方法です。
けれども、高い位置にフライパンなど重たいものを吊るしたり、刃物をむき出しで収納するのは危険です。
調理中に地震が発生した場合は、怪我の原因になったり、鍋は落下して火災など危険な二次災害に繋がる可能性があります。
刃物や鍋類はシンク下など、出来るだけ低い場所に移動しましょう。
換気扇周り
換気扇周りも、収納に使われることが多いです。
けれども壁面同様、フライパンはもちろん軽いキッチンツールであっても、落下すると怪我などの原因になる可能性もあります。
引き出しに入れるなど、別の収納方法にするのがお勧めです。
3.家具はしっかり固定する
転倒すると危険なので、家具はできるだけ低いものを使うのが理想です。
けれども、もうすで背の高い家具を使っている場合も多々あると思います。
その場合、家具はしっかり固定しましょう。
東京消防庁の移動防止対策ハンドブックによると近年発生した地震では、家具の転倒や移動による負傷者が30~50%でした。
また、負傷以外でも、家具の転倒によってストーブのスイッチが押されてたことで火災が起きたり、避難経路を塞いで閉じ込められたりなどの二次被害が発生する恐れもあります。このような二次被害から身を守るためにも、家具の転倒防止対策は必須です。
家具から天井の高さをきちんと測り、高さに合ったものを取り付けましょう。
防災は安全を意識した部屋づくりも大事!
防災というと、「備蓄」や「持ち出しリュックの中身」などをイメージしてしまいます。
安全を確保するには、無事に避難できる環境も大事です。
今一度、安全が確保できる部屋になっているか確認してみましょう。
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