【神戸市】中央図書館でパラスポーツ企画展が開催中。選手のパワーと熱意を間近に感じてください!
パラスポーツを体感し、理解を深めることができる企画展が4月3日(水)から開催されています。普段私はスポーツに全く馴染みがなく、更に「出先でたまたま見かけただけ」だったにも関わらず、展示物から放たれるその迫力に圧倒されてしまいました。
神戸市ホームページ:神戸市立中央図書館・こども本の森神戸で企画展開催!
開催スケジュールは下記の通りです。
日時
- 2024年4月3日(水)~4月25日(木)神戸市立中央図書館の開館時間に準ずる ※最終日のみ15:00まで
- 2024年5月3日(金・祝)~5月6日(月・祝)こども本の森の開館時間に準ずる
場所
- 神戸市立中央図書館(神戸市中央区中7-2-1)神戸市:中央図書館
- こども本の森神戸(神戸市中央区加納町6-1-1)神戸市:こども本の森 神戸
神戸市立中央図書館の1号館入口から入ってすぐの所で展示されています。
競技用義足。計算し尽くされた構造美です。これを装着した選手の全身がバネになり、大草原を駆け抜けるレイヨウのようにしなやかに躍動する光景が目に浮かびます。
競技用車いす。正面から見るとタイヤが八の字形に付いていたり、タイヤが細かったり、ハンドリム(タイヤの外側にある、手で握り車いすをこぐ輪形の部分)の摩擦が少なそうだったり、シートのカーブの具合など、一般的な車いすとはかなり構造が違います。加減速や方向転換の度に身体がかなり振られそうで、見ていて少しハラハラしてしまいました。頂点を目指す競技の世界ならではのデザインですね。
神戸市や近隣府県の小学生が自分たちで取材した内容をまとめた新聞。取材時の、子どもたちの瑞々しい感動が伝わってくる内容です。
企画展に関連した内容の書籍が集められています。選手やコーチの自伝、義足開発等の工学的なもの、福祉や教育の視点から解説されたもの、ティーンエイジャー向けに解説されたもの等、想像以上に多方面からパラスポーツが着目されていて驚きました。
他にも様々な展示品があります。
パネル展示では、パラスポーツの概要を分かりやすく解説してくれています。パラスポーツに関して抱いていた小さな疑問が一気に解決できました。
アスリートの方々42名分のメッセージと、旗に寄せられた応援の寄せ書きは全て直筆です。トップアスリートらしいパワフルな声明に感嘆したり、普段の私達と変わらない等身大の言葉に微笑んでしまったり。それぞれ、ストレートな思いとパワーが伝わってきます!
直筆サイン入りポスターはどれも本当にかっこよくて、躍動感が美しくて、意思の強さや前向きで晴れやかな気持ちが伝わってきますよ。
企画展の主催者に問い合わせた所『競技用の車いすや義足の実物を間近に見る事のできる貴重な機会となっております。メッセージを寄せてくれた方々は皆さん世界のトップ選手です。図書館での展示会にちなみ、関連書籍を集めた特設コーナーも設置しています。様々な方向からパラスポーツについてアプローチできる企画展となっていますので皆様是非お越し下さい』とコメントを頂きました。
今回ご紹介した企画展の他にも、4月21日(日)に開催される「第51回神戸まつり」でも、展示や体験コーナーが設置されます。東遊園地では競技用車いすの試乗体験が出来るとの事です。五感を通じてパラスポーツについて学ぶことができそうですね。
今回の企画展から、たくさんの新鮮な発見や感動を得ることができました。アスリートの皆さんの姿に「かっこいい!」「美しい…」「さすがトップアスリート!」とぐいぐい引き込まれていきました。また、「もっと観たい」「私もスポーツをやる楽しみを感じたい」という、スポーツに惹かれている自身の本音にも気付くことができました。
私はスポーツが大の苦手で、「人並みにできないから、迷惑をかけるから…」となるべく距離を置くようにしていました。ところが、企画展を出る頃には「興味があるなら観て良いし、楽しめるならやって良いのかも」という気持ちに変わっていたのです。これまでは誘われても「下手すぎて皆をうんざりさせてまうから、ごめんな」と断っていたバドミントンやジョギングに、今度は私から誘って挑戦してみようかな?
皆様もぜひ、展示を間近でご覧になって、アスリートやサポーターのエネルギーを全身で感じてみてください! パラスポーツへの知識理解や親近感が増したり感動したりするだけでなく、私がスポーツへの苦手意識で固まっていた心を開いてもらったように、何か新しい事が開くきっかけになるかもしれませんよ。