【神戸市西区】大学食堂内の激レアスポット!絢爛豪華な黄金色の輝き「キャッシュレジスター博物館」
西区学園都市エリアの流通科学大学キャンパス内にある「キャッシュレジスター博物館」をご紹介します。大手スーパーマーケット「ダイエー」や「流通科学大学」の設立者である、中内㓛(なかうち いさお)氏がコレクションされた、きらびやかなキャッシュレジスター達を見ることができます。
公式ホームページ キャッシュレジスター博物館
正門から入って右側の建物、学生食堂「RYUKA DINING」の中にあります。入口は2か所あり、上写真は奥側、ローソンの右隣にある入口から入った様子です。
食堂に入ってすぐ左折、左奥の階段から2階に上がります。
階段を上がりきったすぐ右側が入口です。
「レジスターの『チン』という音を聞くと、あぁ、今日も一日頑張ったー! って気持ちになるんや」と、生前中内氏はよく仰っていたそうです。
「私にとってキャッシュ・レジスターの響きは、この世の最高の音楽である。」 との信念のもと長年に渡り蒐集したレジスター77台が「1.木製レジスター」「2.銅製レジスター」「3.個性的なデザインのレジスター」「4.技術性の高いレジスター」「5.大型レジスター」「6.スチール製レジスター」「7.日本で使われていたレジスター」の分類で展示されています。いずれも、当時の機械技術を表す資料としても骨董品としても、大変貴重な品々です。
博物館らしく、中の構造を観察できる展示もあります。
黄銅のきらびやかな黄金色、豪奢な装飾。筆者が両腕を回しても指先が触れないであろう程の、迫力ある大きさです。ファンタジー作品や冒険譚に登場する宝箱・宝飾品のような特別感の中に、オルゴールのような親しみも感じます。また、よく見るとキーの数字配列が現在の計算機とは異なります。当時のお金の種類や商品額に沿っていて、機械・道具としての機能性も有している事が分かります。
レジスターの試し打ちコーナー。何と、100年前のレジスターの実物を直接操作する事ができます。小中高生に大人気のコーナーです。昔のレジのキーを打つのにどれ位の力が必要か、どんな音がするのか、ぜひ体験してみて下さい。
色味が変わるとガラリと印象が変わりますね。こちらも恍惚の美しさです。
なお、後ろの大きな棚付きレジは、絢爛豪華なデザインで目を惹くだけでなく、高さが170cmを超えています。高級志向の大型店舗で使用されていたもので、「このお店で過ごし買い物をした時間を特別なものとして演出し、お客様に満足感を感じて頂けるように」という意図で使われていたとの事。
裏側から見ることができるものもあります。博物館ならではの醍醐味ですね。
「7.日本で使われていたレジスター」の展示になると、ぐっと親近感が増してきます。お仕事でレジスターを操作した経験をお持ちの方も多くいらっしゃる事でしょう。「自分が触っていたレジはどの時代のタイプだったのだろう?」と順番に見て進むのも興味深そうです。
歴代ハンドラベラー類も展示されています。子どもの頃から今も変わらず、何気なく目にしていたハンドラベラーも、着実に進化していたのですね。今後どのような変化を遂げていくのか楽しみです。
ちなみに、流通科学大学の学生食堂は、学校関係者に限らず誰でも利用可能です。ベビーカーでのお子様連れも大歓迎で、実際、近くにお住まいの方も気軽に利用されているとの事。中内氏もよく、こちらの食堂で学生たちと一緒にお昼を召し上がっていて、「これが一番早いやろ?」とカレーライスがお気に入りのメニューだったそうです。営業時間は平日11:30~14:30。混雑する12:10~13:00の時間帯は避け、学生さんのお昼ご飯に支障が出ないよう配慮を頂けたらと思います。
貴重なコレクションから、中内氏が創りあげた流通業界の軌跡を垣間見る事ができるこの博物館。神戸由来の偉人・大企業に一歩近付けるだけでなく、「キャッシュレジスターに特化した博物館」自体がかなり珍しいと思われます。機械類がお好きな理系タイプの方も、美的な装飾品類がお好きなアーティストタイプの方も、どちらも楽しめるスポットです。普段は平日のみの開館で事前予約が必要ですが、11月9日(土)・10日(日)に開催される学園祭時には特別開館されます。この機会にぜひご訪館頂き、偉大な実業家のきらびやかなコレクションをじっくりとご覧になってくださいね。
●キャッシュレジスター博物館●
〒651-2103 兵庫県神戸市西区学園西町3丁目1 流通科学大学キャンパス内
開館時間 月曜日~金曜日 10:00〜16:00(月〜金) 要予約
休館日 土・日・祝
入館料 無料
電話番号 078ー794ー3555(代表) 078-796-4001(見学予約用)
公式ホームページ キャッシュレジスター博物館