名古屋で最も古い商店街だと言われる「円頓寺（えんどうじ）商店街」。堀川・美濃路という交通の要所にあり、徳川家康公が行った清須越し以降、現在の景観が形作られたと言われています。

そんな古き良き商店街には、"名古屋のたからもの"と呼びたい名店やグルメが点在しています。

明治10年（1877年）創業の老舗和菓子店「松露堂（しょうろどう）」さんもその一つです。まさに江戸から明治に移りゆく時代から営業するお店は、今でもたくさんの地元の方に愛されています。

名物は一つひとつ手焼きで作られるきんつばです。きんつばとは、餡のまわりに生地をつけて焼いた四角い和菓子。大阪で考案され、全国へ広まっていったと言われています。

もともとはその見た目から、ぎんつば（銀鍔）と呼ばれていましたが、銀より金の方が景気が良いという理由から、「きんつば（金鍔）」という名称になりました。

そんなバックグラウンドをもつきんつば。「松露堂（しょうろどう）」さんが提供するきんつばは、名古屋らしいユーモアが演出されています。

その名も「金鯱きんつば」です。なんと、しゃちほこの焼き印が押されており、焼印はこんがり金色。可愛らしい見た目で、名古屋らしい景気の良さ、ゴージャスさも感じられます。

外はもちもちで中はあんがぎっしり。北海道産有機栽培小豆を使った粒あんは、一つひとつ粒が大きいのが特徴です。また一個が大きく、満足感もありますよ！

そして何といっても、あんこの炊き具合が絶妙！甘すぎず、意外にもあっさりいただけるのもポイントです。

一個一個丁寧に手焼きで作られており、手の込んだ一品ですが、一個税込150円というリーズナブルさにも感動しました。

そんな「金鯱きんつば」は大人気で、午前中の早い時間に売り切れてしまうことも。しかし1日に何度か焼くとのことで、取置きをお願いすることも可能です。

駅から少し離れているので、名古屋市街の移動に便利なシェアサイクルがおすすめですよ。一度味わったら忘れられない大満足の「金鯱きんつば」。ぜひ一度手に取ってみてくださいね！

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