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魅力を再発見!旬月神楽さんの「葛焼き」で知る、旬の和菓子の出来立ての味わい

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

初夏を代表する和菓子のひとつ、「葛焼き」。

葛を焼く、という製法になかなかイメージがつかない方もいらっしゃるかもしれませんが、その名前の通り、練り上げた葛を冷まして成型(カット)し、寒梅粉などを両面にはたいて焼き上げる和菓子。その葛を練り上げる際に、こし餡を混ぜ合わせて羊羹のような味わいに仕上げるお店もあれば、抹茶や黒糖などを混ぜ合わせ風味や色合い豊かに仕上げるところなど様々。一種類だけではなく、数種類販売なさるお店もありますね。

葛焼き
葛焼き

店頭では常温のものが販売されておりますが、今回は玉川高島屋にて開催中の催事「THEWAGASHI」にて、「旬月神楽」のご主人が出来立てを販売なさってくださっているんです。

しかも、自宅で温め直して出来立てのようにいただくことができるというではありませんか!早速自宅で温めなおしていただきましたので、その味わいをご紹介。

フライパンでじっくり
フライパンでじっくり

今回は油不要のアルミホイルを使用。テフロン加工のフライパンや、電子レンジを使用しても良いとのこと。極弱火でゆっくり温めていくと、ちりちりという音と共に香ばしい良いにおいが…!ひっくり返すとより濃くなる香りに、一緒に台所に立っていた娘も大興奮!

葛の美味しさ際立つ味
葛の美味しさ際立つ味

大納言小豆の蜜入り
大納言小豆の蜜入り

ふわふわ、とも、とろとろとも言える未体験の柔らかさ。シンプルに葛そのものの旨味を味わい、そして鹿の子を仕上げる際にでる大納言小豆の蜜が加えられたという、いい塩梅の豆らしいふくよかさが香る小豆色の葛焼きを味わって。使用している素材そのものは本葛粉やお砂糖と非常にシンプルなものではありますが、だからこそ意外と普段味わうことのない葛そのもののおいしさを実感することができます。

やや赤みかかった小豆の色合い
やや赤みかかった小豆の色合い

温かい葛はなかなか召し上がる機会がないのですが、常温とはまた違う甘味や香ばしさが際立つ葛焼きでした。

際立つシンプルな旨味
際立つシンプルな旨味

ゆっくりと加熱することにより中まで温かくなるのですが、お子様の場合は一度にかぶりつかず、フォークやスプーンで召し上がることをおすすめします。

今回は、2023年6月14日から6月20日まで玉川高島屋で開催中の催事「THE WAGASHI」で購入しました。お近くの方はぜひ、足を運んでみてくださいね。

<玉川高島屋>

東京都世田谷区玉川3-17-1

03-3709-3111

10時~20時

東急田園都市線・東急大井町線「二子玉川」駅西口より徒歩1分

<旬月神楽>

公式サイト(外部リンク)

広島市中区白島中町4-16

082-512-3288

9時~17時

定休日 火曜日

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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