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頑張っている人ほど要注意、夏の血栓症 ドロドロ血液が詰まる魔の時間帯はいつ?起こりやすいのは何曜日?

保健師ノンオイル料理研究家茨木くみ子ノンオイル健康料理研究家(保健師)

関東地方は梅雨明けし、暑い日が続いています。
今日は保健師らしく、夏場の命を守る大切なテーマについて書かせていただきたいと思います。
特にお仕事や育児・介護など、ストレスフルな状況で頑張っている方に読んでいただきたいと思います。
毎晩お酒を飲まれる方も是非最後までご覧ください。

夏は血管が詰まりやすい季節 脳梗塞・心筋梗塞

脳卒中は冬の病気というイメージの方が多いと思います。
脳卒中は脳の血管が詰まる脳梗塞と、血管が切れる脳出血・くも膜下出血の総称。
冬は脳血管が切れる脳出血などが増える季節ですが、夏は血管の詰まる脳梗塞が起こりやすい季節。国立循環器病センターの統計でも(2008年から2010年)脳梗塞は夏に多いことが分かります。統計に移動

血栓症とは

血のかたまり(血栓)で血管が突然つまる病気です。体のどの場所で詰まるかにより脳梗塞・心筋梗塞・肺梗塞・深部静脈血栓症など病名が変わります。


若くても起こる夏の脳梗塞と心筋梗塞

夏の血栓症はストレスとも大きな関係があり、30~50代で発症する人も増えています。若いからといって油断は禁物です。
特に今年のように猛暑が続いていると、気温が上がり、血管が拡張しているところに、発汗によって脱水になり、血栓症が起こりやすくなります。


心筋梗塞・脳梗塞を起こしやすい、魔の時間帯と曜日

・魔の時間帯はいつ?

「時間生理学」によると、急性心筋梗塞は早朝から午前中に多発する傾向があることが証明されています。朝8~11時頃が魔の時間帯です。

・起こりやすい曜日は?

京都府医師会脳卒中登録事業委員会が行った、1999年~2009年の11年間にわたる脳卒中のコホート研究では脳梗塞は、年齢・性別にかかわらず日曜日より月曜日のほうが発症率が高いことが明らかになりっています。

またアイルランドの患者データを分析した研究でも、月曜日は心筋梗塞が1週間のうちで最も多く発生する曜日である可能性が示されています。

ストレスと血栓症の関係

私たちの身体はストレスにさらされると、血液がドロドロする性質があります。
それは血栓が、出血を止めるために血液を固める、体の防御システムそのものだからです。
現代の私たちのストレスは精神的なものが大半ですが、戦いを繰り返してきた人類の長い歴史の中では、ストレスの大半は出血を伴うけが。
血液をドロドロにして、いち早く止血し、命を守ることを最優先にした、身体の仕組みともいえるのです。

夏の血栓症の原因

・脱水

汗をかき、水分摂取が少ないと血液は濃くなりどろどろになります。
睡眠中は血圧が低下するため、血液の流れが遅くなり、血栓ができやすい状態です。そして、起床する前後からは、交感神経が優位になり、血圧が上昇、アドレナリンが分泌されることによって血液が固まりやすくなります。

・睡眠不足

酷暑で寝苦しく熟睡しにくい環境は、疲れがとれず、さらにストレスとなります。

・夏の暑さ

夏の暑さは身体的・精神的なストレスになります。
またクーラーを使用することで室内と屋外の温度差が生まれ、自律神経にストレスをかけます。


とくにこんな生活をしている方は、若くても要注意です。

例) 夕飯にビールを美味しく飲もうと、夕方から水分摂取を控え、夕食時にビールを飲み、水分はお酒以外は取らない。そのあと入浴し汗をかき、寝てしまう。朝起きて、のどは乾いていたが、朝ご飯は食べずに出社した。

例) 家族の夕飯を作り子供と食事をした。子供に食事を食べさせ、自分はゆっくり食べられなかったが、子供をお風呂に入れて寝かしつけた。自分もそのまま疲れて寝てしまった。朝、喉は渇いていたが、子供のお弁当作りや朝食を作り幼稚園に行く準備や下の子の授乳をして水分補給はしなかった。

などなど

命を守る血栓症予防

・水分補給  

「寝る前と起床後すぐの、コップ一杯の水分摂取」

飲み物は利尿作用のない麦茶や白湯、水がお勧め。
一度にがぶ飲みするのではなく、ちょこちょこ、こまめに飲むと体内に留まりやすくなります。

・座りっぱなしになならない

デスクワークなどで同じ姿勢でいると、血流が悪く血栓ができやすくなります。

こまめに歩いたり、足を動かす体操もおすすめです。

・ストレス解消・リラックス

もっとも手軽にリラックスする方法は深呼吸です。そのほか、「笑い」や

「運動」のストレス解消効果も絶大です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

暑い夏を元気に、そして楽しく、乗り越えていただきたいと思います。

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茨木くみ子

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ノンオイル健康料理研究家(保健師)

産業保健・特定保健指導・子育て相談などの相談業務を長くしてきました。また自身が過食症・摂食障害を克服し約-20kgのダイエットに成功その体験から日本人に合った健康な食生活は和食だったことを再確認。高脂質な洋食・中華・洋菓子・パンを日本人に合った低脂質な和食に近づけたレシピをご紹介しています。著書多数最新刊「ふとらないクリームのお菓子 」「ふとらない米粉のお菓子」【現在の活動】オンラインや自宅で料理教室にて健康情報や料理レシピを発信保健師業務は「うららか相談」にて個別相談を受けています。料理制作動画はYouTubeにてInstagramでは最新情報とライブをしています。

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