デラクルーズが50盗塁を超える。2位との差は20盗塁
7月24日、エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)は、ホームランを間に挟み、2本のシングル・ヒットを打った。そして、いずれも、そこから二盗を成功させた。シーズン50盗塁目と51盗塁目だ。
レッズは、レギュラーシーズンの162試合中102試合を終えている。102試合で51盗塁、2試合に1盗塁のペースを継続すると、シーズン全体では81盗塁となる。
1シーズンに80盗塁以上を記録したのは、1988年の2人、93盗塁のリッキー・ヘンダーソンと81盗塁のビンス・コールマンが最後だ。このシーズンの彼らは、チームが102試合を終えた時点で、それぞれ、56盗塁と54盗塁だった。
また、デラクルーズは、ナ・リーグ2位のブライス・トゥラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)に、20盗塁の差をつけている。ア・リーグのトップは、デラクルーズの半数未満。25盗塁のデビッド・ハミルトン(ボストン・レッドソックス)とホゼ・カバイェロ(タンパベイ・レイズ)だ。
1901年以降、両リーグ1位と2位の差が20盗塁以上のシーズンは、13度ある。ただ、こちらも、かなり長い間、途絶えている。その直近は、1987年だ。コールマンの109盗塁は、ハロルド・レイノルズより49盗塁多かった。60盗塁のレイノルズは、ア・リーグの盗塁王を獲得した。
ちなみに、1987年のコールマンは、メジャーリーグ3年目だった。最初の3シーズン、1985~87年に「ビンセント・バン・ゴー」が記録した326盗塁は、このスパンの2位に位置するリッキーと118盗塁の差がある。
なお、デラクルーズが7月24日に打ったホームランは、シーズン18本目。こちらは、シーズン全体で28~29本塁打となるペースだ。
1シーズンに30本塁打以上と80盗塁以上の「30-80」は、誰も達成していない。「20-80」は延べ3人だ。1985年のリッキーが24本塁打&80盗塁、1986年のリッキーが28本塁打&87盗塁、1986年のエリック・デービスは27本塁打&80盗塁を記録した。