この組み合わせは新発見!きんつばの名店「中田屋」さんのきんつばとひよこ豆が出会った新銘菓
皮の透ける具合、面も角も整った美麗なフォルム創業1934年、日本が誇る和菓子処のひとつ石川県金沢市で産声をあげた「中田屋」さん。
きんつばといえば中田屋さん、という声もあがるほど全国的にも名の知れ渡ったきんつばの名店です。
きんつばって、素材そのものも形もシンプルで練り切りのように華やかというわけではないものの、お店によって異なる皮の厚みや透け具合、角ばった耳の鋭さや丸みなど実は多彩で、実に表情豊かな和菓子だなと思うんです。
私はほんのり塩気と優雅な香りが印象的な桜のきんつばがお気に入りなのですが、このほど非常に珍しいお品物を発見。なんでしょう、非常にかっこいい字体で書かれている「雛」という文字。そこには「ひよこ」という可愛らしいふりがな…そのギャップに好奇心をそそられて購入。今回は中田屋さんの「ひよこ豆のきんつば」をご紹介。
きんつば特有の薄い小麦粉生地が焼けた薫香の奥から、ふくよかな豆特有の香りが間を縫うように漂ってきます。一見すると、白隠元豆のような…白小豆にしては、黄色っぽいような…匂いは豆類、色はさつまいもや栗のような山吹色です。
ぱくり、とひと齧りしてびっくり!やや張りのある皮とほくほくとした食べ応え、噛みしめていくほどに甘味の中に潜む素朴且つ心地よい青さが頭角を現してきます。この不思議な感覚は、小豆や白小豆では体験できない味と香りのハーモニー。しかもひよこ豆はそのネーミング通り、綺麗な形と鮮やかな色を保ったまま、お行儀よくきんつばの中に納まっているではありませんか。
小豆で慣れているので違和感があるのかなと思いましたが、この季節に旬を迎える蒸かした栗の口当たりに似ているので、さほど違和感もなく口の中で馴染んでいきます。むしろ、どうして今までなかったんだろうかと思うような気もしてきました。
おそらくこちらのひよこ豆のきんつばは、日本人だけではなく海外の方に小豆餡のよりも受け入れてもらいやすような予感がします。シンプルな皮、そして和菓子としての甘味は確かに備わりつつも、ひよこ豆そのものの味わいは小豆よりも馴染みのある方が多いのではないでしょうか。食事の際によく豆を食べる国の方も沢山いらっしゃいますしね。
シックでかっこいい和の雰囲気満載なパッケージとあわせて、海外の方へのお土産やちょっとしたプレゼント、記念品なんかにもいかがでしょうか。
その意外性に、驚きと和菓子の楽しさや可能性を感じてもらえたら、いうことなしですね!
<中田屋・元町店>
公式サイト(外部リンク)
石川県金沢市元町2-4-8
076-252-4888
9時~18時
定休日 1月1日、2日