【札幌市南区】ハイキング日記。超初心者に小天狗岳はキツかった!でも素敵!
突然ですが、時々ハイキング日記を始めます。本当に時々。
前置きなので、ゆべーるのヒストリーはどうでもいいと言う方はここは飛ばして下さい。
世界的なアドベンチャートラベル(体験、地域との交流、自然のうち2つ以上が重なったツアー)の祭典、ATWS2023が大成功裡に終わった北海道。私は三笠のツアーと座禅ツアーのガイド(スルーガイド)を担当しました。(オリジナルの英語サイトは、こちら。)またサイクリングツアーのお手伝いなどもさせて頂きました。
このイベントをきっかけに、北海道の大自然の魅力、アイヌ民族や炭鉄港など独自の文化を知りたいと、世界中、特に今まで来ることが少なかったヨーロッパのゲストなどの北海道への関心が一気に高まっています。それは近い将来、食文化などにも大きな交流と変化を北海道にもたらすでしょう。
そんな中、北海道では独自のアドベンチャートラベルのためのガイド制度を構築しつつあり、特にスルーガイドと言う概念は、山岳ガイドやサイクリングガイドの補佐をしつつツアーに参加し、ツアー全般のコーディネートをする仕事で、今まで日本にはあまりなかった概念です。私たち通訳案内士の中でもその資格も取りたい!と思って研修参加や研鑽するガイドが出始めました。私もその一人で、資格習得までには数年かかるでしょうが、頑張りたいと思います。
と言っても、私のアウトドアとはフライフィッシングとサイクリングを少しかじった程度。ハイキングは超初心者ですが、思わぬ仕事と言う形で2日続けてAT(アドベンチャートラベル)スルーガイドの仕事が2日続けて入り、初日は小樽・赤岩の白龍胎内巡りと言う過酷なものでしたが(レポートはこちら)、翌日は札幌・定山渓の小天狗岳でした。
と言うわけで、ハイキングのチャンスは突然ゆべーるを襲った。
最初、さっぽろ湖からも見えている天狗岳に登ろうとしたものの、ゲストはいまいち気乗りがしない様子。しかしその後、第一展望台に立ち寄った時、目の前の小天狗岳を見て、「あの山が紅葉で綺麗なので登って見たい!」というゲストの希望があり、山ガイドさんがアレンジしてくれたのです。
小天狗岳に登る。
ヤマップYAMAPを確認すると小天狗岳は標高764mなれど、実際にアップダウンするのは426mのようです。登るのに80分、下るのに60分とのこと。休みなく登り坂が連続している事、意外と下りがバテるとの事でした。しかしスルーガイド(のひよっこ)として逃げるわけには行かない。邪魔にならないようにしつつ、一応通訳と安全のため最後尾で登る事としました。
さて、それでは定山渓ダムの駐車場について、準備して登山開始です。
そして歩き出したのですが、意外と登山口に入る前の駐車場からの舗装道路の傾斜がきついなあと思いました。これは超初心者のぼやきかも知れませんが、そのきつさを下りの時に実感することになります。
2023/10/26 12:19 入山です!
さあ、スタートしましたよ。最初は割と快調でした。ここのコースタイム看板は、登りが90分とYAMAPより10分長い。無理しないで行きましょうか。下りが逆に50分とYAMAPより10分短い表示です。
階段が800段あるそうです。しかし全てが階段という訳でもないでしょうから。ガイドとして山形の立石寺(山寺)に登ったことがありますが1015段、高低差159mです。なのでその2.5倍強の高低差を登る訳ですから、階段800段の他に階段のないところが2,000段分あるのか、それとも、階段の一段の高さが桁違いなのか。
ちょっとゾッとしました。まあやるしかない。
ところで「ハイキング」と「登山」の違いって、どのあたり?
明確な基準はありませんし重複している場合もあります。参考例として、私はクラブツーリズムのツアーディレクター(ちょっと責任の重い添乗員)を主にやっていた時代に、ハイキング研修は終了しているのですが、その規定によると、国内はハイキングと登山の標高差は300m、海外は500mです。あくまで参考。
そうかー、この小天狗岳は、国内基準なら登山(軽登山)、国外基準ならハイキングとなるのか。そしてもちろんゲストはインバウンドだから、これはハイキングだな。と妙な納得をしました。
しかし、ここではっきりしたのは、少なくともインバウンドゲストのハイキングに対応するスルーガイドとしては、標高差500mくらいまでには対応しなくてはなりませんね、少なくとも。私は登山ツアーのスルーガイドはやるつもりはないので(それは能力外)、ハイキング対象の山に今後も集中して登ることにしましょう。
ちなみに、円山の標高差はおおよそ120mなので、これは圧倒的にハイキングのカテゴリー。藻岩山が440mですから、まあまだハイキング。手稲山だと750mなので、ハイキングとは言い切れないのでしょうか。
藻岩山が大体小天狗岳と同じか。よし、それでは今後はハイキングの訓練のため、藻岩山を使うことにしましょう(ということで、この後、年内に数度藻岩山に登ることにしました)。
なかなか簡単ではない、小天狗岳。
しかしハイキング超初心者の私は、ついていくのに必死。割と初期に息切れがし始めます。山ガイドさん曰く、使っていない筋肉を使うとそうなりやすいので、ハイキングは身体の慣れがとても大切、だそうです。なるほど。
肝心の階段ですが、すでにほとんどが朽ち果てており、単に土の隆起になっているようなところがほとんど、しかし昔の金属製の杭が露出していたりして、結構足下が危ない。
加えて、倒木が道中に複数あり、潜るか跨ぐか悩ましいところがあります。私は全て潜りました。。。
確かに紅葉黄葉は綺麗でしたけど、これは10/26なので、もう終わっているかな?
傾斜が結構きついのでゆっくり歩いたほうが良いと思います。特に後半が結構大変!
13:31 見せ場はここ!さっぽろ湖が見下ろせる!
紅葉は別として、この山を登る時に唯一と言っても良いかも知れないご褒美的な風景が、この頂上にほど近いところから見えるさっぽろ湖。ダムや橋梁、そして青い湖が美しい。さっきまで私たちがいたさっぽろ湖第一展望台(樹木に隠れていますが、橋の一番左にあります)を見下ろすと「登ったなあ」という感慨にふけることができます。
13:37 山頂に到着!
山頂です。。。と言っても結構木々が生い茂っているのでパノラマがドーンと開けているという感じでもありません。しかしもちろん達成感はあります。
この案内板の少し先に、山頂部分が細くなって、怖いほど落ち込んでいるところがあります。小天狗岳は、どちらかというと山というより急峻な崖に登った、というイメージですかね!
しかし山頂で飲むコーヒーとおにぎりはどうしてこんなに美味しいのでしょうね!
14:05 下山開始。
結構急な斜面もある小天狗岳は、下山する時の方が森林を楽しむことができるかも知れません。
しかし下りの方が難易度は初心者には高かった!ひたすら足場を気にしながら下る、結構うねうねしていて朽ちた階段の幅や杭に気を取られるし、途中で結構足に来てしましました。
そうすると登るときには気がつかなかった、道道の高架橋の下を潜るために一旦沢まで降りてまた上がる時に足元に気を使わなくてはなりませんし、最後、入山口を過ぎて駐車場に行く時に、下り舗装道の傾斜が結構きつくて疲れました。。。
が、なんとか歩けました!
私は若い頃には全く運動をしておらず、フィッシングやサイクリングも最近の話。身体の作りが全く運動向きではなく、特に膝と腰の昔からの硬さが、ハイキングの妨げになるなと思ったりもしますが、私がなりたいのは山ガイドではなく、あくまでスルーガイド。数年かけて、少しづつ身体を作って、山ガイドさんが教えてくれたように、無理ないレベルの標高差の山に慣れて、ハイキングを楽しみ、ゲストフォローを後方からできるようになりたいと思います。
私のように50代後半になってからでもそれなりに楽しめると思いますので、せっかく札幌と言う大自然に恵まれた都会にいるのなら、たまにはハイキングも楽しんでみませんか?
15:15、下山完了!
ということで登りが78分、下りが70分でした。
今回ばててしまった理由として、トレッキングポールを使わなかった事もあると思います。しかし自分はスルーガイド。出来る限り体力はゲストフォローのためにとっておきたいもの。という事で、この後の藻岩山ではポールを使おうと思います。
■小天狗岳■
定山渓観光協会の公式サイトで、その魅力が詳しく紹介されています。
情報の確認と共に、是非ご参照下さい。