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「三笘はネイマールみたい。一発もありそう」元日本代表・乾貴士が語ったカタールW杯日本代表への期待値

金明昱スポーツライター
カタールW杯に出場する日本代表の活躍を期待する乾貴士(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 元日本代表・乾貴士。4年前のロシアW杯での活躍は記憶に新しい。特にベスト8進出を賭けたベルギー戦での無回転ミドルシュートのゴールは、今も日本サッカー史に残る強烈なインパクトを残した。

 4年後の今季はセレッソ大阪に加入したが、規律違反で退団。その後は清水エスパルスに移籍し今に至る。そんな彼に10月下旬、インタビューする機会があった。

【参考記事】:「やってしまう可能性は昔からあった」元日本代表MF乾貴士、引退も考えた激動の1年

 様々な話の中で、掲載できなかった内容があった。カタールW杯に挑む現在の日本代表についてだ。乾も4年前に日本中を熱くさせた男でもあるが、ドイツ、コスタリカ、スペインの強豪国と同組になった“森保ジャパン”のグループリーグ突破の可能性について聞いてみた。

「いや、どうなるんですかね。正直。何とも言えないですよ。でも、絶対無理ってこともないでしょうし…。でも、かなり難しいのはみんなが知るところでしょう」

「三笘はドイツやスペイン戦でも通用する」

 それでも期待したい選手がいるという。それは三笘薫(ブライトン)だ。

「彼をスーパーサブとするのが正しいかは分からないですが、途中交代からでもドイツやスペイン相手にも十分通用する気はします。一人で崩せるドリブルの技術はもう別格。細かいタッチ、ボールの置き所もそうですが、ネイマールみたいにスペースにポンと蹴りこんでトップスピードにも乗れる。ゼロから100に行くのが早いので全然いけると思います。初戦で失点せずに、どれだけ我慢できるか。先制点を取れたら一番ですけど、取れなくてもゼロでどれだけ長い時間、もたせられるかがカギです。それができれば、途中から三笘くん入れて一発。が、ありそうな気はしますけどね」

 乾もドリブルが武器の選手だからこそ、三笘のプレーを自然と追っているのか、言葉には説得力があった。W杯では一つのゴールでその後の人生が変わるといっても決して大げさではないが、三笘がブレイクする可能性は大いにあり得る。

 乾の言葉が現実になることを期待しつつ、日本代表のドイツとの初戦を心待ちにしたい。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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