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アマ“衝撃”メジャーVからプロ転向した16歳の韓国イ・ヒョソン、8戦5回予選落ちの不調の原因は?

金明昱スポーツライター
日本ツアーでプロ転向後、苦戦が続いている16歳のイ・ヒョソン(写真・KLPGA)

 今季の国内女子ゴルフツアーのメジャー「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」でツアー史上最年少の15歳176日で優勝し、7月にプロ転向したイ・ヒョソン。韓国ではナショナルチームのエース級の実力者だったが、日本ツアー初優勝後はその資格を返上し、プロ入りの道を選択した。

 日本でもそれなりに結果を残せると思ってはいたが、プロデビュー戦「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」の45位タイがここまでの最高位。今季8試合に出場して予選落ちが5回と不調が続いている。

 今月11日に16歳の誕生日を迎えて出場した「大王製紙エリエールレディス」でも無念の予選落ち。不調の原因はなんなのかが気になった。

「プロ入りしてからショットが乱れていて、スコアがまとまらない。でも少しずつよくなってはきています」

 全体的にショットが乱れているのが悩みだという。初めての日本ツアーで、コースへの適応や連戦の移動など慣れない部分も影響しているのではないか。

「日本ツアーの練習環境はとても充実しています。ただ、コースは少しラフが長く、フェアウェイ狭いコースもあるので、ティショットを打つときに少しプレッシャーを感じています。ティショットでミスがたくさん出るので成績がよくないです」

 データを見てみると今季8試合のフェアウィキープ率は48.8095%と5割にも届かない。ショットの精度を取り戻すのが今後のカギとなりそうだ。

「今年は日本ツアーに適応することを第一に考えて、来季からは本格的に結果を残そうと思っています。それに日本は食べ物もおいしいし、試合も楽しくプレーできています。来年はメルセデス・ランキング20位以内に入れるようにしたいです」

 イ・ヒョソンにとって来週の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」が最終戦となるが、「しっかりと準備していい結果で締めくくりたい」と前を向いた。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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