7月初旬までに20本塁打以上でもオールスターに選ばれなかったのは、自身初ではなく…
今シーズン、クリスチャン・ウォーカー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、22本のホームランを打ち、打率.263と出塁率.337、OPS.840を記録している。ホームランは、28本の大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)と24本のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)に次ぎ、ナ・リーグで3番目に多い。
21本目と22本目のホームランを打ったのは、7月4日だ。けれども、3日後に発表されたオールスター・ゲームのメンバーに、ウォーカーの名前はなかった。
ダイヤモンドバックスからロースターに名を連ねたのは、ファン投票選出のケテル・マーテイだけだ(「チームで1人しか選出されなかった「ローン・オールスター」はカブスの今永昇太だけでなく…」)。マーテイとともに、ウォーカーが選ばれても、おかしくなかった気もする。
ウォーカーが、メンバー発表の前に20本塁打以上を記録しながら、オールスター・ゲームに選ばれなかったのは、今回が初めてではない。2年前の2022年は、7月2日にシーズン20本目と21本目のホームランを打った(「ドジャー・スタジアム本塁打ランキング。大谷とテオに次ぐ3位タイにはドジャース以外の選手も」)。
ウォーカーは、今シーズンがメジャーリーグ10年目だ。2019年から一塁のレギュラーとしてプレーし、パワーを発揮している。2019年は29本塁打、2022~23年は36本塁打と33本塁打だ。過去2シーズンとも、ゴールドグラブを受賞しているが、シルバースラッガーとオールスター・ゲーム選出は、まだ一度もない。
20本以上のホームランを打ちながら、オールスターに選ばれなかったことがあるのは、ウォーカーだけではない。最近では、2022年のアンソニー・リゾー(ニューヨーク・ヤンキース)と2023年のカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)がそうだ。シーズン22本目のホームランを打ったのは、2年前のリゾーが7月2日、昨シーズンのシュワーバーは7月1日だった。
ちなみに、リゾーのオールスター・ゲーム選出は3度。シカゴ・カブス時代の2014~16年に、続けて選ばれた。シュワーバーは、2021~22年の2度。最初はワシントン・ナショナルズ、2度目はフィリーズの選手として選出された。