Yahoo!ニュース

ドジャー・スタジアム本塁打ランキング。大谷とテオに次ぐ3位タイにはドジャース以外の選手も

宇根夏樹ベースボール・ライター
コービン・キャロル(左)とクリスチャン・ウォーカー Jul 3, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平テオスカー・ヘルナンデスは、ドジャー・スタジアムで、それぞれ、15本塁打と11本塁打を記録している。

 ここまでに、ドジャー・スタジアムで二桁本塁打は、彼らしかいない。ただ、大谷とテオスカーに次ぐ7本塁打の4人中、クリスチャン・ウォーカーは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの選手だ。ドジャー・スタジアムの6試合で、7本のホームランを打っている。

 各試合のホームランは、5月20日~22日が、0本、1本、1本、7月2日~4日は、1本、2本、2本だ。

筆者作成
筆者作成

 ウォーカーは、今シーズンがメジャーリーグ10年目。2014~15年にボルティモア・オリオールズで計13試合に出場し、2016年のメジャーリーグ出場はなく、2017年からダイヤモンドバックスでプレーしている。ドジャー・スタジアムで記録したホームランは、通算19本を数え、その1本目は、2018年9月1日に、クレイトン・カーショウから打った。

 スタッツ・センターによると、アウェーの選手として、ドジャー・スタジアムで通算20本塁打以上は8人。バリー・ボンズが29本塁打、ジョージ・フォスターが23本塁打、ハンク・アーロンマイク・シュミットデール・マーフィーが22本塁打、ウィリー・スタージェルが21本塁打、デーブ・キングマンルイス・ゴンザレスは20本塁打だ。ウォーカーの19本塁打は、彼らに次ぎ、ポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)と並んでいる。

 ゴンザレスは、ドジャー・スタジアムで25本塁打を記録しているが、それらのうち、最後の5本は、2007年にドジャースの選手として打った。

 ゴールドシュミットは、2018年までダイヤモンドバックスで一塁を守っていた。ウォーカーは、2019年からレギュラーの一塁手としてプレーしている。

 アウェーの選手としてドジャー・スタジアムで通算19本塁打以上の10人中、ウォーカーの7.26打数/本は、キングマンの9.70打数/本を凌ぎ、最もハイペースだ。今シーズンほどではないものの、ウォーカーは、これまでもドジャー・スタジアムでよく打ってきた。2018~23年の計12本塁打は、9.42打数/本のペースだった。

 ダイヤモンドバックスが、次にドジャー・スタジアムを訪れるのは、今秋のポストシーズンか、来シーズンとなる。

 また、将来、ウォーカーがドジャースのユニフォームを着る可能性は、今のところ、ほとんどない。ドジャースの一塁とDHには、フレディ・フリーマンと大谷がいて、6年1億6200万ドル(2022~27年)と10年7億ドル(2024~33年)の契約を交わしている。現在、ウォーカーは33歳だ。今オフ、FAとなる。

 2009年のドラフトで、ドジャースは、49巡目・全体1477位としてウォーカーを指名した。ウォーカーは、それを断って大学へ進み、2012年にオリオールズから4巡目・全体132位指名を受けた。

 なお、今シーズン、ウォーカーは、22本のホームランを打っている。この本数は、大谷の27本に次ぎ、ナ・リーグで2番目に多い。これまでのシーズン最多は、2022年の36本塁打。昨シーズンは、33本塁打を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事