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ドジャースはFAのソトを追いかけないという報道も出ているが、やっぱり手に入れようとする!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ホアン・ソト/投手は山本由伸、捕手はウィル・スミス Oct 26, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨーク・ヤンキースからFAとなったホアン・ソトは、代理人のスコット・ボラスとともに、すでに、いくつかの球団と会談を行っている。

 ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンらによると、トロント・ブルージェイズ、ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・メッツ、ヤンキースの4球団がそうだ。確実な情報とは言えないものの、メッツが具体的な契約を申し出た、という報道も出ている(「メッツはFAのソトに6億6000万ドルの契約を提示?」)。

 その球団は、さらに増えそうだ。ジ・アスレティックのジェイソン・スタークによると、今のところ、サンフランシスコ・ジャイアンツはソトと会う予定がないらしいが、MLB.comのマーク・フェインサンドは、ロサンゼルス・ドジャースとソトが11月19日に会談、と報じている。

 数日前、ESPNのジェフ・パッサンは、ドジャースはソトを追いかけない、と書いていた。もっとも、これは、パッサンの見込み違いではないはずだ。ドジャースは、何が何でもソトを追いかけて手に入れようとするスタンスではなく、他の球団と張り合い、想定を上回る契約を申し出ることはない、ということだろう。

 ドジャースがソトと会うのは、ソトがどんな契約を希望しているのかを確かめるためだと思われる。その結果によっては、すぐにでもソトから手を引き、ドジャースからFAになったテオスカー・ヘルナンデスとの再契約に向かうことも考えられる。

 テオスカーとソトは、違いも少なくないが、パワーがあり、外野のコーナーを守る点は共通する。ソトを欲しがっている球団がソトを逃した場合、テオスカーは「プランB」となり得る。

 ソトの契約が決まると、テオスカーを手に入れようとする球団が増え、契約を交わすのに必要な金額も上がる可能性がある。ソトがFA市場に残っている時点のほうが、ドジャースはテオスカーを呼び戻しやすい。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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