パイレーツの新人王はスキーンズが2人目。歴代の受賞者がさらに少ない1人や0人のチームもあるのか
2024年の新人王は、ルイス・ヒール(ニューヨーク・ヤンキース)とポール・スキーンズ(ピッツバーグ・パイレーツ)が受賞した。
新人王は、1947年に制定され、ブルックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)のジャッキー・ロビンソンが最初の受賞者となった。ロビンソンの名前は、1987年より、この賞に冠されている。
1947年と1948年は両リーグ合わせて1名の選出だったが、1949年から各リーグ1名に変更。1976年のナ・リーグと1979年のア・リーグは、最高ポイントに2人が並び、新人王を分け合った。今年のヒールとスキーンズは、155人目と156人目の新人王だ。
また、ヤンキースの新人王は、2017年のアーロン・ジャッジに続き、ヒールが10人目。この人数は、18人のドジャースに次ぎ、ア・リーグでは最も多い。
ドジャースの18人については、1月にこちらで書いた。
◆「山本由伸が受賞すれば、ドジャースの新人王は19人目。1981年の受賞者は「新人王&サイ・ヤング賞」
一方、パイレーツの新人王は、スキーンズが2人目。これまでは、2004年のジェイソン・ベイしかいなかった。ベイは、レフトを守っていた。スキーンズは、パイレーツの投手では初めての新人王、ということになる。ヤンキースの10人は、野手6人と投手4人だ。
2023年の新人王が発表された時点で、パイレーツは、コロラド・ロッキーズとアリゾナ・ダイヤモンドバックスと並び、新人王が最も少ないチームだった。ロッキーズの新人王は、2002年のジェイソン・ジェニングスだけ。ダイヤモンドバックスは、2023年にコービン・キャロルが受賞するまで、新人王を一人も輩出していなかった。
ロッキーズとダイヤモンドバックスは、それぞれ、1993年と1998年が最初のシーズンだ。パイレーツの球史は、19世紀から続いている。全体の3分の1、30チーム中10チームの新人王は3人以下だが、それらのうち、パイレーツ以外の9チームは、1961年以降に誕生した。
なお、スキーンズに次ぐ、ナ・リーグの2位には、ジャクソン・メリル(サンディエゴ・パドレス)が位置した。パドレス(1969年~)の新人王は、1976年のブッチ・メッツガーと1987年のベニート・サンティアゴの2人だ。現在、パドレスは、どのチームよりも長く、新人王が途絶えている。
各チーム最後の新人王については、3月にこちらで書いた。