2025年における食のトレンド 日本の伝統的な「和ハーブ」が人気になりそうなワケ #専門家のまとめ
飲食業界にとって、2024年は大きな変化と挑戦の年でした。 帝国データバンクによれば、2024年1月から9月の倒産は650件で前年同期比16.5%増加。このままでは過去最多の2020年の780件を上回って870件前後となる見通しです。ただ、全体的にはコロナ禍の影響から脱却し、徐々に回復。クリスマスや忘年会では、多くの飲食店でゲストが溢れ、賑わいをみせていました。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
2025年における食のトレンドについて、クックパッドの調査によれば、昔からある日本の香草=“和ハーブ”が注目され、家庭内での調理が楽しくなるとされています。和ハーブとは、一般社団法人和ハーブ協会によると「日本原産で江戸時代以前から自生していた植物」であり、昔から日本で親しまれてきた食用植物です。
ぐるなびの分析では「ヘルシー志向」「本格志向&本場志向」「定番の進化系」「ビジュアルの美しさ」「バリエーションの豊富さ」の5つがトレンドにあると言及。インバウンドは復調しており、2025年は過去最大となった昨年を上回ることは確実です。訪日外国人であれば、日本だけでしか食べられない食材や料理を体験したがっていることは明白となっています。
このようなことを鑑みると、2025年は和ハーブが人気となるのではないでしょうか。山葵や紫蘇、茗荷や芹、三つ葉や春菊など「日本人の味覚のアクセント」になる食材が耳目を集めることが期待されます。いずれの和ハーブともに、日本の伝統的な食材です。それだけに、これらを上手に用いる飲食店が人気を博し、栽培する生産者が潤うことになれば、嬉しく思います。