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2025年における食のトレンド 日本の伝統的な「和ハーブ」が人気になりそうなワケ #専門家のまとめ

東龍グルメジャーナリスト
(写真:イメージマート)

飲食業界にとって、2024年は大きな変化と挑戦の年でした。 帝国データバンクによれば、2024年1月から9月の倒産は650件で前年同期比16.5%増加。このままでは過去最多の2020年の780件を上回って870件前後となる見通しです。ただ、全体的にはコロナ禍の影響から脱却し、徐々に回復。クリスマスや忘年会では、多くの飲食店でゲストが溢れ、賑わいをみせていました。

ココがポイント

飲食店の倒産が過去最多ペースで発生している。(中略)過去最多の2020年(780件)を上回って870件前後となる見通し
出典:帝国データバンク 2024/10/8(火)

伝統的な食材や調理方法が再評価され、現代の生活に取り入れやすい形にアレンジした「ネオ和食」の人気が高まりそうです
出典:DELISH KITCHEN 2024/11/26(火)

傾向として色濃く見えるのが、・ヘルシー志向・本格志向&本場志向・定番の進化系・ビジュアルの美しさ・バリエーションの豊富さ
出典:ぐるなび 2024/12/17(火)

外国人旅行者は、累計で3337万人余りとなり過去最多だったコロナ禍前の2019年1年間の累計をすでに上回りました
出典:NHK 2024/12/18(水)

エキスパートの補足・見解

2025年における食のトレンドについて、クックパッドの調査によれば、昔からある日本の香草=“和ハーブ”が注目され、家庭内での調理が楽しくなるとされています。和ハーブとは、一般社団法人和ハーブ協会によると「日本原産で江戸時代以前から自生していた植物」であり、昔から日本で親しまれてきた食用植物です。

ぐるなびの分析では「ヘルシー志向」「本格志向&本場志向」「定番の進化系」「ビジュアルの美しさ」「バリエーションの豊富さ」の5つがトレンドにあると言及。インバウンドは復調しており、2025年は過去最大となった昨年を上回ることは確実です。訪日外国人であれば、日本だけでしか食べられない食材や料理を体験したがっていることは明白となっています。

このようなことを鑑みると、2025年は和ハーブが人気となるのではないでしょうか。山葵や紫蘇、茗荷や芹、三つ葉や春菊など「日本人の味覚のアクセント」になる食材が耳目を集めることが期待されます。いずれの和ハーブともに、日本の伝統的な食材です。それだけに、これらを上手に用いる飲食店が人気を博し、栽培する生産者が潤うことになれば、嬉しく思います。

グルメジャーナリスト

1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。

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