今日からホーム3連戦。静岡の新球団、くふうハヤテの本拠地・ちゅ~るスタに車ナシで行ってみた
静岡県を拠点として今シーズンからプロ野球(NPB)の二軍、ウエスタン・リーグに参入した新球団、くふうハヤテベンチャーズ静岡。3月15日のシーズン開幕に先駆け、1日からは中日ドラゴンズの二軍本拠地・ナゴヤ球場で春季教育リーグの3連戦に臨んだ(1日の試合はグラウンドコンディション不良のため中止)。
4日の欧州代表との練習試合(京セラドーム大阪)を挟み、5日からは再び教育リーグで広島東洋カープと3連戦を行うのだが、その舞台となるのがホームグラウンドのちゅ~るスタジアム清水(静岡市清水区、略称ちゅ~るスタ)である。
まずはJR清水駅からタクシーを利用
この球場は2005年に開場した静岡市清水庵原球場が、ネーミングライツにより今年1月から現在の名称になったもの。ここでは既にアマチュアを相手に有観客の練習試合が2試合行われているが、NPB球団との対外試合はこの広島戦が初めてになる。ひと目見てみたいと思う野球ファンもいるだろうが、球場にはどのようにして足を運べばいいのか?
ちゅ~るスタには400台程度収容の駐車場があり、最も手っ取り早いのは車で行くことだ。車がなかったり、遠方から観戦に訪れる場合などは、最寄りのJR清水駅からタクシーに乗るという手もある。筆者が以前、清水駅からタクシーを利用した時は15分ほどで球場に到着した。
ただし、その際の料金が2100円(片道)。何度も訪れるとなると、気軽に使える手段ではない。そこで先日、今度は公共交通機関の路線バスでちゅ~るスタまで行ってみた。
路線バスは清水駅西口「1番」から2系統
清水駅の改札口は1カ所で、出て左手の西口(江尻口)の階段を降りると正面にタクシー乗り場がある。そこからロータリーに沿って右に進み、「1番」のバス停で静鉄バス(しずてつジャストライン)庵原線の「龍雲院前・松花経由 上伊佐布行き」もしくは「龍雲院前・松花経由 トレーニングセンター行き」に乗る。
にぎやかな駅前を離れ、バスに揺られること約20分。山あいにある「清水庵原球場入口」で下車し、あとは徒歩で球場を目指す。緑に囲まれ、周りには民家が立ち並ぶのどかな通りを100メートルほど進んで交差点を左折すると、その先の高台に球場のスタンドと照明塔が見えてくる。
野球好きはスタジアムの外観が見えただけでテンションが上がる。少しワクワクした気分で歩を進めてその先の信号のある横断歩道を渡り、右手に延びている歩道を歩いていくと、しばらくしてちゅ~るスタの入口に到着。バス停からは10分もかからなかったが、横断歩道を渡ってから球場までは300メートルほどの上り坂が続くため、重い荷物を背負っているとけっこういい運動になる。
バスの料金は片道270円。現金の他、静鉄発行のLuLuCaやSuica、PASMO、ICOCAといった全国のICカードも利用できる。ただ注意が必要なのは、静鉄バスのウエブサイト(リンク)にある時刻表を見てもわかるとおり、平日・土日祝ともに「龍雲院前・松花経由 上伊佐布行き」、「龍雲院前・松花経由 トレーニングセンター行き」合わせて1日9~10本と、運行本数が非常に少ないことだ。
今後の利便性向上も集客の課題に
広島との教育リーグ3連戦はすべて平日の試合で、開始時刻は5、6日が12時30分、7日が12時。前者であれば清水駅11時56分発のバスでギリギリ間に合うかもしれないが、後者の場合はその1本前の9時56分発に乗らないとプレーボールを見逃す羽目になる。
試合後、清水駅まで戻る際にも注意が必要だ。清水庵原球場入口から清水駅に向かうバスは14時44分発の次は17時15分発で、その後は17時36分発と19時13分発(最終)の2本のみ(以上、発車時刻はすべて平日ダイヤ。土日祝は異なる)。
静鉄バスによると今後、ダイヤ改正の可能性はあるものの増便の予定はないという。同じ静岡市をホームにしているサッカー、J2リーグの清水エスパルスは試合開催日に清水駅からシャトルバスの運行があるが、集客力でかなりの差がありそうなくふうハヤテの試合でもそれができるか。近隣住民だけでなくより多くのファンに観戦に訪れてもらうためには、その辺りも含めた利便性の向上も課題になりそうだ。
なお、今日からの広島との3連戦はロープ等で区切られた一部のエリアを除いて全席自由で、入場料は一律1000円。駐車場はこの3連戦に関しては無料となっている。また、今シーズンのくふうハヤテは、このちゅ~るスタの他、草薙(静岡市)、浜松(浜松市)、愛鷹(沼津市)といった静岡県内の各球場でも主催試合を予定している。
(写真はすべて筆者撮影)
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