「布団着て寝たる姿や東山」と女性の横たわるなだらかな曲線美に例えられてきた比叡山から稲荷山まで続く東山36峰の麓、東山七条にある智積院と妙法院の間から東方向の阿弥陀ヶ峰へ延びていく坂道には、周辺に京都幼稚園から京都女子中学校・高等学校、京都女子大学などの校舎が建ち並んでいます。

　朝の通学時間になると、園児、生徒たちや学生たち、教員の人たちに至るまで、たくさんの女性たちが坂を登る姿が壮観で、通称「女坂」と呼ばれます。その内の一つ、京都幼稚園で2024年8月2日（金）「乳幼児のための京女こどもコンサート」が無料開催されます。当日、京都女子大学交響楽団および発達教育学部 教育学科管楽器ゼミの学生たちが演奏を披露します。

　京都女子大学広報デスクによると、「子どもたちは本物の音楽をキャッチできる能力を持ち、なかでも乳幼児にとって音楽に触れることは、知的好奇心や情緒を揺さぶり非常に良い影響を及ぼすとされているにもかかわらず、一般のコンサートでは、未就学児の入場を制限されることが多く、数少ない乳幼児が参加できるコンサートでもチケットが高額ですぐに完売してしまうという状況が続いている」といいます。

　当日は、ブラームス「ハンガリー舞曲第5番」から「マツケンサンバⅡ」までバリエーション豊かなプログラムを、京都女子大学交響楽団の現役学生とOGを含む24名、発達教育学部教育学科で音楽教育を学ぶ管楽器ゼミのアンサンブル4名が演奏します。同広報では、「泣いても叫んでも歌ってもOK！　周囲を気にすることなく存分に音楽を楽しんでほしい」としています。

　一緒に歌える「おもちゃのチャチャチャ」、演奏に参加できる「手をたたきましょう」、楽器紹介やマエストロ体験コーナーなどもあり、音楽を聴くだけではなく、興味を持って体験できる内容となっています。

　今回、演奏の指導と当日の指揮を担当する京都女子大学発達教育学部の坂本光太助教は、「今回の演奏会では、生のオーケストラや管楽器アンサンブルの演奏を通じて、幼い子どもたちに音楽の魅力を伝えます。子どもたちは、演奏を聴くだけでなく、演奏に合わせて歌ったり、手拍子をしたり、体を動かしたりすることで、音楽の楽しさを直接体験できます。このような体験が、音楽への興味を持つきっかけや、子どもたちの健やかな成長の一助となることを願っています」と話してくださいました。

　保護者の人たちも一緒に楽しめるプログラムも用意されています。時には家族で優雅な時間を過ごしてみませんか！　すでに話題になっていますので、申し込みは早めにどうぞ。

　京都女子学園 京都幼稚園（外部リンク）京都市東山区今熊野日吉町16番地の12　075-531-7390

　申し込みフォーム　京女こどもコンサート2024（入場無料）（外部リンク）