【京都市西京区】石田ひかりさんと広瀬アリスさんが演じる月読命と天宇受売命とは? 祀る神社は京都に!
フジテレビ系列で放映され、藤原竜也さん主演、広瀬アリスさんがヒロインを演じる「全領域異常解決室」で現代社会に生きる八百万の神が話題になっていますね。さてその第6話では、広瀬アリスさんが天宇受売命であったことが明かされ、2024年11月20日放送の第7話では、石田ひかりさんが月読命として登場することが予告されました。
古事記では、天宇受売命(あめのうずめのみこと)とは、天照大神が天岩戸に隠れ世の中が暗闇に包まれた際に、「上半身を裸で踊り、胸乳を顕わにし、ホト(陰部)に緒を垂ら」して、なんとも妖艶な踊りを披露し、八百万の神々を沸かせたとあります。国内で見られたはじめての踊り子といわれ、様々な芸能関係者から篤い崇敬を集めています。
迫田孝也さん演じる猿田彦神の妃神とされることから一緒に祀られることもあります。ちなみに、「宇受(ウズメ)」はかんざしを意味するのだそう。太秦にある車折神社境内の芸能神社にも祀られています。他にも伏見区の涼森神社、北区の太田神社、左京区の御辰稲荷神社、上京区の出雲路幸神社などに祀られています。
さて、一方、月読命ですが、山城国風土記に「かつて、我らが始祖、月読尊が、比売大神様と市杵島姫神様と申す、それは美しき姉妹とともに、日ノ本に降り立った。やがて、豊葦原の中つ国に築かれた王国で、妹御であらせられる姫神様は、月よりの神石(隕石)を崇敬し、御心を静められ、大神様をご出産なされた」とあります。
「ところが安らかな日々は続かず、時を経ること十数年、発展する王国を恐れ、再三に亘って侵略が繰り返され、姫神様と大神様は、一族を守るため、ついに東遷し、王朝の歴史が始まった。一方、年老いた月読尊は、安穏の地を求めて、湯津桂に寄って立った。時に三つに割られた神石は、この月読の祠、糸島の鎮懐石八幡の社、あと一つが、壱岐の月読の社に祀られた」とあり、これが、桂の里の起こりとの伝承があります。
松尾大社の摂社である月読神社がまさにそれにあたります。境内には月延石(月より来た石)と呼ばれるまたぎ石が今も残されています。石を挟んで戦地に赴き、出産を遅らせたとの神攻皇后の伝承から妊婦さんがまたぐと安産で出産できると伝わっています。また祇園祭の月鉾は月読命を祀っています。他には中京区の御金神社にも祀られています。
松尾大社や車折神社の紅葉もまもなく色づきそうです。歴史ロマンあふれる西山山麓へ立ち寄られてみてはいかがでしょうか!
月読神社(外部リンク)京都市西京区松室山添町15 075-394-6263
車折神社(外部リンク)京都市右京区嵯峨朝日町23 075-861-0039