ジム・ロジャーズ氏が予測する史上最悪の暴落が来る時 個人投資家はどのように行動すればよいのか
こんにちは。シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。株式市場は6月に底値をつけて、素晴らしい回復を見せています。
6月は多くの投資家が弱気で「投資なんかもうやめたい」という声も多く聞きましたが、そういう時は買うべき時だったと後から振り返ると分かります。改めて機械的に毎月定額で積み立てるドルコスト平均法を継続させることがよいと思わされます。
世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏は史上最悪の暴落が起きると『世界大異変』(東洋経済新報社)の中でも警告をしていますが、その時、投資家はどのように行動をすればよいのかを解説していきます。
しかし、現在は最後かもしれないラリーが続いており、米国インフレがピークアウトしつつあります。
米国の7月の消費者物価指数は前年同月比8.5%上昇しましたが、前月比は横ばいとインフレにピークアウトの兆しが見えます。
2022 年 7 月 のFAO 食糧価格指数* (FFPI) は平均 140.9 ポイントで、6 月から 13.3 ポイント (8.6%) 低下し、4 か月連続で低下しました。前年同月の値は 16.4 ポイント (13.1%) 上回る。
7 月の下落率は、2008 年 10 月以来最大の月次下落であり、植物油と穀物の指数が大幅に下落し、砂糖、乳製品、肉の指数も下落しましたが、その程度は比較的小さいです。
日本では円安や輸入物価の情報から遅れて値上げが行われていますが、半年先を予測して市場は動くので原油価格やコモディティプライスも下落基調になっています。
多くの金融機関やメディアがユーロ圏や英国の景気後退を予測しています。
ブルームバーグ・エコノミクスによると、 今年の冬にはインフレがピークに達し、ユーロ圏の景気後退がやってくるが、最悪のエネルギー危機から政府支援によって消費者が守られれば、ユーロ圏は2四半期にわたってわずかな縮小という浅い景気後退ですむ可能性があるということです。
大幅なコロナ財政支援とロックダウン後の観光の急増により、前四半期のユーロ圏経済は 0.7% 拡大しましたが、ウクライナでのロシアの戦争などの危機によりその勢いは急激に鈍化する見込みです。
今後数か月でエネルギー配給の脅威が高まり、記録的なインフレがさらに加速する可能性があります。インフレ率は 2022 年の最後の 3 か月で 9.5% に上昇すると予測されています。
米国の景気後退に関してはユーロ圏よりは高くないものの、考慮に入れておかなければなりません。
リセッション入りしたら、S&P500はどうなるか
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