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留萌本線の新たな終着駅「石狩沼田」最終列車通過直後の車止め設置工事

鉄道乗蔵鉄道ライター

 JR北海道の留萌本線、石狩沼田―留萌間35.7kmが2023年3月31日の運行をもって廃止された。深川―留萌間の最終列車の様子は、2023年4月3日付記事(マナーよく穏やかにラストランが終了「留萌本線」深川―留萌間最終列車乗車記)で紹介したとおりだが、3月31日の最終列車通過直後、石狩沼田駅では翌日の始発列車を前に車止め設置工事が急ピッチで進められていた。

留萌方面の運行を終えた石狩沼田駅の様子(筆者撮影)
留萌方面の運行を終えた石狩沼田駅の様子(筆者撮影)

23時過ぎには線路が切られ車止めが設置

 筆者は、深川―留萌間で最終列車に乗車後、翌日から新たな留萌本線の終着駅となる石狩沼田駅構内での車止め設置工事の様子を見るべく現地へと向かった。石狩沼田駅へと向かう道すがら、既に鉄道としての役割を終えた留萌本線の各踏切には工事用の車両が複数台止まり、照明を焚きながら柵設置などの工事を行っている様子だった。

石狩沼田駅構内から留萌方面の様子(筆者撮影)
石狩沼田駅構内から留萌方面の様子(筆者撮影)

 石狩沼田駅へと到着したのは23時過ぎのこと。駅舎内はまだ照明が灯されたままで、委託の駅員の方もまだ事務室内にいらっしゃる様子だった。ホーム上に出てみると、留萌方面の踏切手前で照明が焚かれており、何やら工事を行っている様子が伺えた。

留萌方面の踏切手前に車止めを設置(筆者撮影)
留萌方面の踏切手前に車止めを設置(筆者撮影)

線路はすでに切られていた(筆者撮影)
線路はすでに切られていた(筆者撮影)

 そこで、実際に踏切のほうに行ってみると、すでに留萌方面への線路は切られ車止めが設置されていた。踏切前に設置された工事標識によると、工事期間は3月31日22時から翌4月1日の6時まであとあったことから、1時間程度で線路の切断と車止めの設置が大方済んでしまっていたようだ。

 4月1日から留萌本線は石狩沼田駅が新たな終着駅となり、深川―石狩沼田間の14.4kmに短縮される。残る深川―石狩沼田間についても3年後に廃線となる見通しだ。

踏切工事を告げる工事標識(筆者撮影)
踏切工事を告げる工事標識(筆者撮影)

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。ステッカーやTシャツなど鉄道乗蔵グッズを作りました。

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