【京都市下京区】世継地蔵で知られる家康ゆかりの寺やお東さん、お西さんで僧侶が案内する特別公開実施!
京都市と京都市観光協会は、2023年1月から3月にかけて、恒例となった「京の冬の旅」を開催します。普段は見ることができない仏像など貴重な宝物や庭園、襖絵、建築など非公開文化財が公開されるとあって、好評を博し、今年で第57回目を迎え、15の寺院などで実施されます。今回はその内、下京区エリアの3寺院をご紹介します。
~「世継地蔵」で知られる家康ゆかりの寺~
「大坂の陣」にも関わったという徳川家康の側室・阿茶局を開基として創建。通称ともなっている「世継地蔵」は「子授け祈願・安産祈願」の信仰を集める像高約2mの石像で、今回は地蔵堂の内部に入って間近で参拝することができます。本堂では、家康と二代将軍・秀忠、阿茶局の肖像画など寺宝も特別展示しています。また貴族の邸から移築されたと伝わる書院造の客殿は、紅葉や桜を描いた江戸後期の円山派の絵師による襖絵や枯山水庭園がみどころです。
上徳寺(外部リンク)下京区富小路通五条下ル本塩竈町556 2023年1月7日(土)~3月19日(日)2月7日(火)~9日(木)は拝観休止
~近代和風建築を代表する「お東(ひがし)さん」の通常非公開の文化財~
真宗大谷派の本山で、正式名称は「真宗本廟」。慶長7年(1602)、徳川家康から土地の寄進を受けて建立されました。儀式等に使用される大寝殿の障壁画「風竹野雀(ふうちくやじゃく)」「歓喜(かんぎ)」「古柳眠鷺」は、京都画壇を代表する日本画家・竹内栖鳳が手がけたものです。来賓の接待などを行う白書院は帳台構や違棚を設けた書院造で、独創的な彫刻と藤や牡丹を中心とした障壁画が見事です。
東本願寺(外部リンク) 大寝殿・白書院 下京区烏丸通七条上ル 2023年1月7日(土)~3月16日(木) ※2月27日(月)と28日(火)14:00~15:00は拝観休止
僧侶がご案内する特別拝観東本願寺 諸殿 1/7(土)~3/11(土)の期間中の毎週金曜・土曜の公開 インターネットからの完全予約制 ※設定日・設定時間をあらかじめご確認ください。
~国宝・重文の宝庫 華麗なる桃山文化の粋~
浄土真宗本願寺派の本山で正しくは「龍谷山本願寺」。国宝・重要文化財の建造物が多数現存し、法話とともに僧侶のご案内で特別に拝観できます。桃山時代の豪壮華麗な書院(国宝)は、203畳敷きの対面所「鴻の間」や白書院など意匠を凝らした部屋が並び、狩野派や円山派による金碧障壁画や重厚な彫刻で飾られています。現存最古の北能舞台(国宝)や「虎渓の庭」(特別名勝)もみどころです。
僧侶がご案内する特別拝観西本願寺(外部リンク) 書院 下京区堀川通花屋町下ル本願寺門前町 1/28(土)~3/4(土)の公開 1/29・30、2/6・13・20・25~27は休止 10:00~/15:00~(1日2回)各所要約70分(定員50名程度/回) ※但し15:00~の部は1/28、2/4・11・18、3/4のみ実施 インターネットからの完全予約制 ※設定日・設定時間をあらかじめご確認ください。
2023年京の冬の旅は、他区のエリアでも魅力的な文化財が目白押しです。ぜひこの機会に訪れて見てください! ※新型コロナウイルス感染拡大の状況、社会情勢等により「京の冬の旅」が中止または内容変更となる場合がございます。 京都市観光協会オフィシャルサイト(外部リンク)