ベッツ、大谷、フリーマンが「出塁率4割トリオ」を結成すれば、今世紀3組目。3人とも前年は4割以上
昨年、規定打席に到達し、出塁率4割以上を記録した選手は7人いた。今年、彼らのうちの3人は、チームメイトとしてプレーする。
フレディ・フリーマンとムーキー・ベッツを擁するロサンゼルス・ドジャースに、今オフ、ロサンゼルス・エンジェルスからFAになった大谷翔平が加わった。2023年の出塁率は、フリーマンが.410、ベッツが.408、大谷は.412だ。
あとの4人は、いずれも違うチームにいる。.416のロナルド・アクーニャJr.はアトランタ・ブレーブス、.410のホアン・ソトはニューヨーク・ヤンキース、.410のヤンディ・ディアズはタンパベイ・レイズ、.401のブライス・ハーパーはフィラデルフィア・フィリーズだ。ソトは、今オフのトレードで、サンディエゴ・パドレスからヤンキースへ移籍した。
また、彼らを含め、2023年に出塁率.380以上(400打席以上)は16人を数えるが、そのうちの3人が揃っているのも、ドジャースだけ。他のチームは、多くても2人だ。
現時点において、「出塁率4割トリオ」を結成する可能性が最も高いのは、フリーマン、ベッツ、大谷の3人と見ていいだろう。
今世紀の「出塁率4割トリオ」は、2組しかいない。1組目は、2004年のセントルイス・カーディナルスで、ジム・エドモンズが.418、アルバート・プーホルスが.415、スコット・ローレンは.409を記録した。2組目は、短縮シーズンだった2020年のブレーブスで、こちらは、フリーマンが.462、マーセル・オズーナが.431、アクーニャJr.は.406だ。1チームに4人以上は皆無。ちなみに、昨年のフリーマンとベッツのような「出塁率4割デュオ」は、20組以上を数える。
なお、1999年のクリーブランド・インディアンズでは、「出塁率4割クインテット」が結成されている。見落としがなければ、1シーズンに同じチームの5人が出塁率4割以上は、20世紀の最多だ。
2023年に出塁率4割以上を記録した7人、2020年のブレーブスと2004年のカーディナルスの「出塁率4割トリオ」、1999年のインディアンズの「出塁率4割クインテット」は、以下のとおり。
1999年のインディアンズは「出塁率4割セクステット」に近かった。出塁率4割以上の5人、マニー・ラミレス、ジム・トーメイ、ロベルト・アロマー、デビッド・ジャスティス、ケニー・ロフトンに、オマー・ビスケルが出塁率.397を記録した。8月30日を終えた時点で、ビスケルの出塁率は.401だった。
ドジャースの3人については、こちらでも書いた。