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ドジャース打線の1~3番は、ベッツ、大谷、フリーマンなのか。大谷とフリーマンはどちらも左打者

宇根夏樹ベースボール・ライター
ムーキー・ベッツ(左)とフレディ・フリーマン Jul 6, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツフレディ・フリーマンは、それぞれ、151試合と161試合のスターティング・ラインナップに名を連ねた。ベッツの打順は、どの試合も1番、フリーマンは2番だった。

 彼らに続く3番は、ウィル・スミスが118試合、J.D.マルティネス(現FA)が17試合、マックス・マンシーは14試合。あとは、いずれも10試合未満の4人だ。

 来シーズンも、ベッツの1番は変わらないだろう。大谷翔平の打順は、フリーマンの前後、2番か3番だと思われる。

 今シーズン、500打席以上を記録した136人のなかで、大谷の出塁率.412は2位、フリーマンの出塁率.410とベッツの出塁率.408は5位と6位に位置した。この3人より出塁率が高かった選手は、ドジャースにはいない。ホームランが多い3人は――33本のJ.D.は退団しているので含めずに――44本の大谷、39本のベッツ、36本のマンシーだが、フリーマンも29本と少なくない上、歴代7位タイとなる59本の二塁打を打った。昨シーズンも、ホームランは21本ながら、出塁率.407と47二塁打を記録している。

 ただ、大谷とフリーマンは、2人とも左打者だ。今シーズン、ドジャースの1~3番は、右・左・右が129試合、右・左・左が25試合、左・左・右が8試合。相手の先発投手が左腕の49試合に、2番と3番がどちらも左打者のラインナップはなかった。いずれも、1番が右打者、2番が左打者、3番は右打者だった。

 それでも、デーブ・ロバーツ監督は、ベッツ、大谷、フリーマン、あるいは、ベッツ、フリーマン、大谷の間に、他の選手を挟むことはないだろう。

 大谷もそうだが、フリーマンも、左投手を苦にしていない。通算の出塁率/OPSは、対右が.403/.945、対左は.354/.808。今シーズンに限ると、.414/.962と.399/1.008を記録している。ちなみに、大谷のメジャーリーグ通算は、対右が.379/.964、対左は.339/.831。今シーズンは、.431/1.132と.365/.898だ。

 加えて、ドジャースには、左打者が多い。例えば、捕手がスミス、内野が右から反時計回りに、フリーマン、ベッツ、ギャビン・ラックス、マンシー、外野が左から右に、クリス・テイラージェームズ・アウトマンジェイソン・ヘイワード、DHは大谷という9人の場合、右打者は、ベッツ、スミス、テイラーの3人しかいない。あとの6人は、左打者だ。

 4番には、スミスが入るのではないだろうか。マンシーも、通算の出塁率/OPSは、対右が.355/.830、対左は.340/.808ながら、今シーズンは、対右の.363/.881に対し、対左は.263/.642だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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