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久保、三笘、鈴木…日本代表の選手たちの"移籍事情"と今冬に起こり得ること。 #専門家のまとめ

森田泰史スポーツライター
(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

現在、ヨーロッパのフットボールシーンでは、冬の移籍市場が開き、盛り上がりを見せています。

久保建英、三笘薫、鈴木彩艶…。こちらでも、連日、日本代表の主力級の選手たちが話題に上がっていますが、果たして、この冬の移籍はあるのでしょうか。

ココがポイント

ドイツのスポーツ誌『sportbild』が、名門バイエルン・ミュンヘンが鈴木へ関心を示していると報じたのは大晦日だった
出典:RONSPO 2025/1/6(月)

ソシエダで3年目を迎えた久保は今やリーガでも屈指のアタッカーとして評価を確立しており、ビッグクラブからの関心は絶えない
出典:FOOTBALL ZONE 2025/1/7(火)

ブライトンで活躍しているサッカー日本代表MF三笘薫には、たびたびビッグクラブが関心を示していると現地では報じられてきた
出典:フットボールチャンネル 2024/12/16(月)

エキスパートの補足・見解

まず、久保と三笘に関してですが、彼らのクオリティは言わずもがな。この数年、マーケットが開くたびに移籍の噂が流れますが、問題になりそうなのは彼らの移籍金です。

久保は、レアル・ソシエダと2029年夏までの契約を結んでいます。契約解除金が6000万ユーロ(約96億円)に設定されているので、この額を支払えば、”問答無用“で久保を獲得できるのですが、これは決して安い額ではありません。

三笘については、その市場価値は4500万ユーロ(約72億円/『Transfermarkt』参照)。久保よりは安い額ですが、こちらはブライトンが選手を安売りするクラブではなく、クラブ間交渉がタフになる可能性が高い。

えてして、冬のマーケットは補強が難しく、多くのクラブが「二の足」を踏みがち。久保、三笘の今冬の移籍は難しいかも知れません。

鈴木は、パルマ移籍後、安定したパフォーマンスを見せています。バイエルン・ミュンヘンが、ノイアーとの2026年夏までの契約延長に近づいていますが、その後を見据えても、22歳の鈴木は選択肢として魅力的。意外に、鈴木のビッグクラブ移籍がサッと決まるかも知れません。

スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『WSK』『サッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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