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ソシエダの「アタランタ的」守備と久保建英に必要なもの。移籍を考える前に、重要なこととは。

森田泰史スポーツライター
ソシエダで活躍する久保(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

まったく、評価が難しい。

リーガエスパニョーラで18試合を消化して、7位につけているのがレアル・ソシエダだ。なおヨーロッパリーグではリーグフェーズで12位に位置しており、こちらも決勝トーナメント進出に向けて、一応、前進中ではある。

得点を喜ぶオジャルサバル
得点を喜ぶオジャルサバル写真:ムツ・カワモリ/アフロ

しかし、だ。しかし、今季のソシエダは安定しない。バルセロナやアヤックスを撃破したかと思えば、オサスナやラス・パルマスを相手にあっさりと勝ち点を取りこぼす。

このような不安定な戦い方をしていては、タイトル獲得、リーガでの上位フィニッシュ(欧州カップ戦出場権獲得)というのは、覚束なくなってくる。それは自明だろう。

■不安定な理由

ソシエダが安定しないのは、「戦法」が定まらないから。というより、対戦チームによって臨機応変に対応する仕様が、今季は自分たちの首を締めている。

ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は、守備を大事にする監督だ。ソシエダの前線からのプレッシングは、スペインでも随一、もしかしたら欧州でもトップレベルかもしれない。ゆえに、ソシエダはビッグチーム(バルセロナ/アヤックス)相手に善戦する。

一方、同等のレベル、あるいは少し格下の相手に、ソシエダは苦戦する。「ボールを持たされる展開」に慣れていない、もしくは弱いのだ。

■マンツーマンの守備

例えば、第17節のラス・パルマス戦。ソシエダは守備時【4−4−2】を敷き、マンツーマンでのディフェンスを試みた。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『WSK』『サッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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