ソシエダの「アタランタ的」守備と久保建英に必要なもの。移籍を考える前に、重要なこととは。
まったく、評価が難しい。
リーガエスパニョーラで18試合を消化して、7位につけているのがレアル・ソシエダだ。なおヨーロッパリーグではリーグフェーズで12位に位置しており、こちらも決勝トーナメント進出に向けて、一応、前進中ではある。
しかし、だ。しかし、今季のソシエダは安定しない。バルセロナやアヤックスを撃破したかと思えば、オサスナやラス・パルマスを相手にあっさりと勝ち点を取りこぼす。
このような不安定な戦い方をしていては、タイトル獲得、リーガでの上位フィニッシュ(欧州カップ戦出場権獲得)というのは、覚束なくなってくる。それは自明だろう。
■不安定な理由
ソシエダが安定しないのは、「戦法」が定まらないから。というより、対戦チームによって臨機応変に対応する仕様が、今季は自分たちの首を締めている。
ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は、守備を大事にする監督だ。ソシエダの前線からのプレッシングは、スペインでも随一、もしかしたら欧州でもトップレベルかもしれない。ゆえに、ソシエダはビッグチーム(バルセロナ/アヤックス)相手に善戦する。
一方、同等のレベル、あるいは少し格下の相手に、ソシエダは苦戦する。「ボールを持たされる展開」に慣れていない、もしくは弱いのだ。
■マンツーマンの守備
例えば、第17節のラス・パルマス戦。ソシエダは守備時【4−4−2】を敷き、マンツーマンでのディフェンスを試みた。
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