【こころが疲れている時にやってはいけない5つのこと】を現役プロ心理カウンセラーが詳しく解説します。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「こころが疲れている時にやってはいけない5つのこと」というテーマでお話したいと思います。
では、早速。
こころが疲れている時にやってはいけないこと。
ひとつめは、過去を振り返り、思い悔やむことです。
過去と人は変えられません。過去を振り返り、グズグズ思い悩んでも仕方ありません。脳とこころが疲れるだけです。振り返るのは、過去の成功体験だけにして、過去の嫌なことはなるべく考えないよう、思い出さないようにしましょう。
と、ここで、「それが出来れば苦労しないよ」という声が聞こえてきそうですが、「過去を振り返り思い悔やまないためにはどうすればいいのか?」については、この記事の後半でお話したいと思いますので、どうぞ最後までおつきあいください。
ふたつめは、自分を後回しにして他人を優先させることです。
自分を後回しにして他人を優先させることは元気な時だけにしましょう。こころが疲れている時は、自分のことを最優先にし、自分を大切に大切にいたわっていきましょう。自分が自分を大切にしなければ、誰が自分を大切にするのですか? と私は言いたいです。
みっつめは、未来を心配し、不安になることです。
未来のことを考えるのは元気な時にしましょう。こころが疲れている時は、今に集中し、しっかりゆっくり休みましょう。
よっつめは、イラショナルビリーフの虜になることです。
イラショナルビリーフとは、自分を不幸にさせるおかしな受け取り方という意味です。こころが疲れているときは、イラショナルビリーフのとりこにならないよう気をつけましょう。
ここで、日本人が持ちやすい10のイラショナルビリーフをご紹介したいと思います。
① すべての人に愛されなければならない。
② 事をなすには、完全無欠であらねばならない。
③ 人を傷つける人は、人から責められるべきである。
④ 思い通りにならないと、頭に来るのは当然である。
⑤ 人間は、外界の圧力で落ち込んだり腹を立てたりするものである。
⑥ 何か危険が起こりそうな時は、心配するのが当然である。
⑦ 困難や責任は、立ち向かうより避けるほうが楽である。
⑧ ものごとはうまく運ぶべきで、直ちに最良の解決策を見出さねばならない。
⑨ 過去は重要であり、感情や行動に、今も影響を及ぼしているのは仕方ない。
⑩ 人の拒否・非難にあったから、自分はダメな人間である。
今言った10のイラショナルビリーフを持っていると、生きているのがしんどくなります。こころが疲れている時は、今言ったようなことを考えていないか、どうぞ自分の心をチェックしてみてください。
今言ったイラショナルビリーフが、どうして自分を不幸にさせるのか? 考えてもわからないとおっしゃる方は、どうぞ論理療法を使うカウンセラーの許をお訪ねください。
いつつめは、意に反して、家の中でゴロゴロして過ごすことです。
家の中でゴロゴロ過ごしても、こころの疲れは取れません。むしろ増します。身体が疲れているときは、家の中でゴロゴロ過ごすことは有効ですが、こころが疲れている時は、ゴロゴロ過ごしていると、頭の中がゴチャゴチャと雑念と妄想だらけになって、脳が休まらず、余計に疲れてしまうのです。
あなたが瞑想の達人で、何も考えずに時間を過ごすことが出来る人であれば別ですが、きっとあなたは、そうではないと思います。そう、私たちの脳は、何も考えないのが不得意で、暇になると、ついネガティブなことを考えてしまうよう作られているのです。
私が、ゴロゴロ過ごしていても、こころの疲れは取れませんよというのは、そういう意味、そういう理由からです。
それでも、「いや私は、家の中でゴロゴロ過ごしたい」とおっしゃる人に向けてのメッセージですが、それならば、「今日は1日、家でゆっくり過ごすぞ!」と思って過ごしてください。そうすれば、自分なりに有意義な1日を過ごしたという達成感と幸福感を味わうことが出来る筈です。
1番いけないのは、「気がついたら、今日は1日何もしなかった。意に反してゴロゴロ過ごしてしまった」と、後悔にも似た気持ちを持つことです。
以上、今日は紹介したい7つのうちの5つを紹介しました。思いのほか、長くなってしまいました。この続きは、また明日の記事でお話しさせていただこうと思います。
悪しからずご了承ください。どうぞ宜しくお願いします。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。