『昔は当たり前だったこと』が今では贅沢であり豊かさを感じる
夜食に残り物を食べながら感じた贅沢
ちょっと小腹が空いたから残ってたパンとチーズでも焼いて食べよ。
と思って食べたものが、とても贅沢なものだと、ふと思ったんです。
パンは私が無農薬無施肥で育てた古代小麦(エンマー種)を製粉して作った小麦粉100%に妻が起こした天然酵母で焼いたパン。
(今回は市販のヨーグルトで起こしたけど、その前はうちの畑で採れた夏みかんから起こして焼きました)
それに乗せてとろけてるのが、河原の草を餌にして育ったグラスフェッド(草食)牛のミルクでチーズ王子こと鈴木牧場の鈴木さんが作ったチーズ。
鈴木牧場さんは数年前に東京ディズニーランドほどの面積の山を購入し、そこで牛の完全放牧(牛舎が無い24時間365日屋外への放牧)を始めました。これは『山地酪農』と言って、日本ではまだ数軒しかやっている牧場がありません。
鈴木牧場さんの山地酪農については過去何回もYouTubeの動画にしていますので、興味のある方は↓こちらをご覧ください。
※鈴木牧場さんでは山地酪農はまだ始めて数年の試みなので、まだ十分な搾乳は行われていません。今回のチーズは元々営んでいる牛舎で飼っている牛たちから搾って作ったものです。
100年前は当たり前だったこと
100年くらい前までは、小麦だけじゃなく農作物全般的に無農薬(人工的に作り出した化学合成農薬のことを指してます)で育てるのが当たり前だったし、牛の餌も主食は草だったはず。
それが、安価で安定的に大量に流通させる為に、農作物には化学肥料と化学合成農薬を使い、牛には穀物飼料をあげるようになりました。
もちろんその恩恵はとても大きいです。
チーズトーストなんて、近くのコンビニで買ってきても食材費1枚当たり100円も掛けずに作れる。季節も時間も問わずにできる。
でも、このチーズトーストはお金出しても買えるものじゃない。
自分で育てて作り、作り手の友人から直接譲ってもらったもの。
こういう食べ物が我が家の主食(米と野菜は私が育てた無農薬無施肥のものが中心)で、その大変さがわかるからこそ、毎回の食事で内容はご飯と味噌汁だけの質素なものでも、美味しく豊かさを感じて食べています。
飽食の時代の豊かさとはなにか?
私が自給したものや生産者さんから直接譲って頂いた食物を食べる時に感じている幸福感や豊かさはなにからきているのだろう?と考えてみた時に、
1つは、
『何が起きてもなんとかなる。自分で作れるか、友人に分けてもらえる』
という自信や安心感から来ているんじゃないかと思いました。
無農薬無施肥で育てられることの最大のメリットはそこにあると思ってます。
もちろん、美味しさや安心感という価値もありますが、程度の違いはあれどそれらは市販の野菜でも得られるものです。
↓こちらで私が自然農を始めて続けている理由についてお話ししています。
興味のある方は動画も見てみてください^^
手作りの楽しさと豊かさ
それにしても昨日のパン会はなかなか凄かったね(´౪`)
あんな内容、ちょっとやそっとじゃ出来ないよw
私の妻が焼いたエンマ―小麦の天然酵母パン、友人が焼いてきた自然栽培小麦のパン、鳥取から取り寄せたパンに、有名な東京の天然酵母パンの『ルヴァン』から取り寄せたスペルト小麦やライムギのパンなどなどなど…
その付け合わせやコーヒーも自然栽培のもの尽くしでした。ガチのオーガニックパン会です笑
そのさなかで私が思いついた簡単で少量のチーズでできるチーズフォンデュ↓
味付けは殆ど行っていないんだけど、素材たちが美味しくて終始うまいうまいとみんなで言いながら食べてました。
何もかもが早く目まぐるしく動き変わっていく現代だからこそ、ゆっくりと手間暇をかけて食事を楽しむことが贅沢で豊かなものになってきているんじゃないかと思いました。