続【家庭菜園初心者向け】夏野菜苗を4月に植えて枯れさせないために
急に春めいてきましたが…
3月29日ごろから急に空気感が変わり、一気に暖かくなってきました。
天気予報を見ていても最低気温10度以下にならなさそうなので、夏野菜の苗を植えても大丈夫にも思えます。
ですが、訳が分からないのが近年の気候…
そこで、たぶん大丈夫だけど念のためにやっておくと苗を守り、しかも成長が良くなるコツをお伝えします。
※ここ1週間、天気図を見ているとまるで梅雨時期のように前線(↓画像の紫色の線)がずっと形成されていました。寒い3月の次は雨の多い4月になりそうで、その対策としても有効なやり方を説明していきます。
被覆資材で土と野菜を覆う
結論これです。
詳しいことは長くなるので、とりあえず何したらよいか知りたい人向けに先に書くと、
- 畝に黒いビニールマルチを張ってから苗を植える。
- 苗の数が多いなら不織布か穴あきタイプのビニールでトンネル掛けする。
- 苗の数が少ないなら穴あきタイプの保温カバーを被せる。
- 晴れた日の日中は高温になるのを防ぐ為にトンネルの裾をまくり上げたりカバーを外す
1.だけでも効果ありますが、手間が掛かる分2~4をやると生育も早くなります。
5月になったら2~4は外します。
そんなこと知ってるしやってる!
という方も、使う資材によって効果が変わったり、注意点もあるので続きも読んでみて下さい。
土や野菜を覆う資材を被覆資材といって、
土を覆うのか作物本体(地上部)を覆うのかで2分するので、
地面をなにかで覆うことをマルチング(通称マルチ)、
地上部の作物を覆うことはトンネルやカバーを掛けると言います。
※防虫や鳥よけ目的で掛けるネットも被覆資材で防虫ネットを掛けると言い、寒さ対策の場合はトンネル掛けと言います。これも目的に応じて使う素材が変わるので呼び名が変わる一例です。
どちらも何で覆うか、覆う物の材質や色で効果も変わってくるので、その効果と組み合わせと詳しく書いていきます。
ビニールマルチを使う
地面を覆うマルチの効果は素材によって大きく変わります。
素材としては、ビニールマルチが最も一般的でマルチといえば普通はビニールマルチを指します。色が黒、透明、白(白黒)の3つで効果が変わりますが黒が一番万能でよく使われています。
他にも、土に還る生分解性マルチや紙マルチ、敷き藁もマルチに一種です。
また自然農でよく行われるのが草マルチなのですが今回はビニールマルチに絞って話を進めます。
マルチの色によって効果が変わるので、
◎効果バツグン、○効果あり、△イマイチ、で表すと次のようになります。
- 保温・地温上昇(黒○、透明◎、白△)
- 地表面の保護・保湿(全マルチ◎)
- 雑草予防(黒◎、透明△、白◎)
- 泥跳ね予防(全マルチ◎)
というように、特別な目的がなければ黒マルチが使いやすいです。
透明マルチは光を通すので最も地温が上がりますが雑草が生えます。夏場の太陽熱消毒や冬に地温を上げたい場合以外は使いません。
白マルチは光を反射するので地温上昇を抑えます。夏に地温が上がり過ぎるのを防ぎたいときに使う他、光の反射による光合成促進もちょっぴり期待できます。変わったところでは銀マルチなんかもあります。白マルチよりも光を反射するので白マルチの上位互換です。アブラムシはキラキラ光るのを嫌うそうなのでアブラムシ除けの効果も期待できます。
トンネルやカバー、『行灯』を掛ける
今回も長くなったので、トンネルとカバーについてはまた後程加筆か新たに記事書きます。
ひとまず、マルチさえ張っておけばトンネルやカバーは後から設置もできますし、おそらくマルチだけでも十分なのでやってみて下さい。
寒さ以外で、定植直後の苗は細くて根張りも弱く風によって傷みやすいのでその保護として行灯(あんどん)を設置するのも効果があります。
風除け以外にも気休め程度ですが保温効果もあり、行灯の高さを50センチ以上にするとウリ科野菜ではウリハムシの飛来予防効果もあります。
特に周囲に遮蔽物がなく、風が強く吹き込むような畑では効果あるのでやってみて下さい。
但しデメリットもあるので詳しくは、過去に行灯について解説した動画がありますので興味のある方は↓こちらを見てみて下さい。
↑こちらは行灯についての説明が主の動画で、
定植のやり方も含めた説明は↓こちらの動画をご覧ください。
それでは皆様、よい週末を!
今日、明日は天気も良くて畑日和になりそうですからね^^