山陽新幹線こだまの旅のお供にしたい!販売駅が限られている駅弁はビールとの相性も抜群
デパートやスーパーの催事で行われる駅弁フェアは、いつも大盛況!でも、そこに行かなければ食べられない駅弁も、まだまだたくさんあります。今回紹介するのは広島の「元祖珍辨たこめし」。広島県人が熱くおすすめしてくれた駅弁は、すすめたくなるのも納得のおいしさでした。
広島県三原の「元祖珍辨(ちんべん)たこめし」
瀬戸内海に面した広島県三原市は、駅前にたこのモニュメントがあるくらい、「たこのまち」として有名です。
きれいで穏やかな瀬戸内の海ですが、三原は潮の流れが速く、身がしまって、コリコリとした食感が特徴のマダコに育ちます。さらに、海老やカニを食べて育っているので旨味も十分!
株式会社浜吉では、そのたこを使った「元祖珍辨(ちんべん)たこめし」を、昭和28(1953)年から発売しています。
八角形の容器はたこの八本の足にあわせたもの。この形は珍しいですよね。
いざ実食!
さぁ、蓋をあけてみましょう!
煮だこ
錦糸卵
うずらの卵
椎茸、筍、海老の煮物
山菜煮
香の物
たこめし
たこの赤、錦糸卵の黄色、海老のオレンジと、とっても鮮やかです。
たこめしは、小さく切ったたこが一緒に炊き込んでありました。
そして、たこが想像以上にやわらかい!
吸盤の形がしっかり残っているので、見た目はちょっと硬そう。
いやいや、ひとくち噛んでやわらかさに驚きですよ。それも、ただやわらかいんじゃないんです。ぷりぷりっとした歯ごたえは残っているんです。
そして、お醤油で甘辛く煮付けたたこは、旨味のかたまり!
これは…絶対ビールにあう!
というわけで、缶ビールをプシュッ!
うずらの卵や筍の味付けも、素材の味が楽しめる薄味。椎茸は小ぶりだけど肉厚!噛むとじゅわっと独特の風味が広がります。
たこめしも、そのままで十分おいしいのだけど、おかずと組み合わせると、おかずもたこめしもおいしさ2倍!いや、3倍!
たこめしとおかずのボリュームもちょうどよく、同じタイミングで食べ終わりました。
福山駅で購入
三原の駅弁ですが、三原駅以外では福山駅、岡山駅でも購入できます。
筆者は仕事で福山に行き、そこで広島の方にこのお弁当を教えてもらいました。福山駅からは山陽新幹線を降り、電車やバスに乗り換えて、尾道や鞆の浦といった広島の有名観光地へと行くことができます。
また、筆者は駅直結の「さんすて福山」で購入しましたが、福山駅改札内のセブンイレブン内にある「おみやげ街道」でも購入できるとのことです。実際に自分の目で見て確認していないのですが、旅行会社の方の情報なので信頼できると思います。
正直、そんな期待しないで購入したので、食べ終えてから、もっとゆっくり写真撮って、味わって食べればよかったと大後悔!かといって、ちょっと買いに行ってくるという距離でもなく…。でも、誰かにこのおいしさを伝えたい~~~と記事にしました。
新幹線こだまは車内販売がないので、乗車前に食べ物飲み物を用意しておかないと、なかなか辛い。おいしい駅弁とビールを購入してから乗車すると、旅を楽しめますよ。
広島は「うえのあなごめし」や、「むすびむさしの若鶏むすび」など、おいしい駅弁が多いのですが、またひとつ、おいしい駅弁を知って広島に来る楽しみが増えました。