ちゃんぽん食べに行くも行列!「ラスト2」緊張の迫る残数の果てに
オランダ在住のひかさん夫婦。一時帰国でひかさんの縁の地「長崎」へ夫を連れてきました。2泊3日の旅行初日は定休日だった為食べられなかったお目当てのお店の"ちゃんぽん”
一時帰国の疲れから夕方前に仮眠をしたひかさん。起きた時にはまだ営業時間内でしたが、ラストオーダーの時間が近づいてしまっていました。
その中で待たせてもらいますが、お目当ての「ちゃんぽんはまだありますか?」と聞いてみるとかなりあやうい感じでした。
長崎での旅行中、ひかさんと夫は、どうしても食べたかった江山楼のちゃんぽんを目指してお店へ向かいました。受付で席を待っていると、厨房から店員さんとのやりとりが聞こえてきました。「ちゃんぽん残り2」という言葉が耳に入り、二人は少し緊張した様子で顔を見合わせました。それでも、次々と入店してくるお客さんたちは皆「ちゃんぽん狙い」のようで、人気メニューへの期待感がさらに高まります。
運良く、ひかさんたちはちゃんぽんにありつけることになり、待ちに待った一杯が目の前に運ばれてきました。ひかさんは、一口食べた瞬間、懐かしい味が口いっぱいに広がり、心の中にじんわりと温かさが染み渡ります。幼い頃から慣れ親しんだこのちゃんぽんの味が、ふと過ぎ去った時を思い出させ、思わず涙がこぼれそうになりました。
夫にとっては、このちゃんぽんは初めての体験でした。前日に別のお店で食べたちゃんぽんも美味しかったのですが、江山楼の濃厚なスープの深い味わいに圧倒され、感動を隠せませんでした。彼はインスタントのちゃんぽんを自宅で食べた経験がありましたが、本場のお店で食べるちゃんぽんはそれとはまったく違う特別なものでした。オランダへ帰国してからも、ふと江山楼のちゃんぽんを思い出しては「また食べたいな」としみじみと感じることが多くなりました。
次に長崎を訪れるときは、皿うどんもぜひ食べてみたいと、夫婦は新たな期待を胸に抱いています。